近畿地方DMATブロック訓練、2月17日に実施 関空と八尾にSCU設置

近畿地方DMATブロック訓練、2月17日に実施 関空と八尾にSCU設置

近畿2府4県で毎年実施されている近畿地方DMATブロック訓練が2018年2月17日(土)、大阪府内を被災地とした想定で実施されます。訓練は、7時から16時まで実施される予定です。DMATは、大規模災害や多数の傷病者が発生した事故などの現場に、およそ48時間以内に活動できる機動性を持つ医師、看護師、業務調整員で構成、専門的な訓練を受けた医療チームです。

訓練は、内陸直下型の上町断層帯地震を想定した実動、机上による医療活動を実施し、災害時の医療活動の組織体制の機能、さらに実効性の検証、防災関係機関の相互協力と円滑化を図ることが目的です。今回の訓練は、関西国際空港に航空搬送拠点臨時医療施設(SCU)を設置し、航空機や小型船舶による域外への患者搬送訓練も実施します。

被災想定は、2月16日(金)23時に大阪府北部を震源地とするマグニチュード7.5、最大震度7の地震が発生し、大阪市内に多くの死傷者が発生し、府内が甚大な被害を受け、大阪府保健医療調整本部の立ち上げ、発災2日目の災害医療活動訓練を実施します。

SCUは、関西国際空港の関空消防本所格納庫、八尾SCUとして八尾空港の大阪府中部広域防災拠点内にそれぞれ設置、運営訓練を実施します。関空では、陸上自衛隊第三師団、海上保安庁、大阪市消防局などのヘリコプターと民間小型船舶を動員、八尾ではドクターヘリとDMATカーなどにより、それぞれ地域医療搬送訓練を行います。

訓練では、大阪府保健医療調整本部とDMAT活動拠点本部の連携、大阪府内の災害拠点病院で多数傷病者の受入れ、患者の地域医療搬送などの訓練、各保健所で医療機関の災害状況について情報伝達を確認します。

なお、この訓練は、航空機の離発着や救急車両などの出入りを含む実動訓練が伴うため、安全管理上、関係者以外の見学はできません。

期日: 2018/02/17
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