サウスウェスト航空は2018年4月17日(火)、ラガーディア発ダラス・ラブフィールド行き WN1380便の事故について公表しています。この便は、機体記号(レジ)「N772SW」の737-700で運航しており、飛行中に左側の第1エンジンに異常が発生し、フィラデルフィア国際空港に着陸しました。
この第1エンジンの異常は、エンジンカウルを含めた破損が発生し、その破片で窓や胴体に飛散し、それによる窓が突き破られたことで乗客1名が外に吸い出されそうになり、体を引き止めたものの死亡が確認されています。
WN1380便は飛行中、運航乗務員がダイバートするフィラデルフィア国際空港に救急車の用意を要請したほか、客室乗務員も対応したものの、残念な結果となったことを受け、サウスウェスト航空は、死亡者が発生したことを受け、哀悼の意を表明しています。
この便には当時、乗員5名、乗客143名、計148名が搭乗していました。事故を受け、アメリカ運輸安全委員会(NTSB)が調査を開始しています。調査にあたり、亡くなった乗客に弔意を示すと同時に、着陸までの厳しい時間を冷静に過ごした乗員、乗客に対して敬意を表しています。
初期調査で、エンジンは離陸から20分後に異常が発生しており、コクピットでは第1エンジンが火災との表示でした。この時、「N772SW」は高度約3万2500フィートを飛行しており、コクピットはエンジン異常以外にも複数の計器に異常を示す表示や警報が発生しました。これを受け、運航乗務員はエンジン1基で降下を開始し、フィラデルフィア国際空港に着陸したものです。
この調査状況で、エンジンを構成するファンブレードのうち13番が無くなっているほか、ファンブレードを構成するハブの破損、そして金属疲労などが確認されています。