ロッキード・マーティンは2018年6月30日(土)、トルコにF-35初号機を納入したと公表しました。トルコは1999年から、F-35開発プログラムに参画しており、このほどアメリカのフォートワースで開催された式典で1機目の引き渡しを祝いました。
初号機は引き続きアメリカ国内で、パイロットの訓練のため使用される予定です。この機体は、トルコ空軍に導入される初めての第5世代戦闘機で、順次、100機を導入する予定です。運用効率、各種センサー技術、レーダーシステムに優れた同機を、トルコ空軍は既に30機発注したと見られています。
トルコ防衛産業は、Alp Aviation、Ayesaş、Kale Aerospace、Kale Pratt & Whitney、TAIで生産された部品をこのほど引き渡しされたF-35の1機目をはじめ、すべての航空機に搭載するとしています。このうちTAIは中央胴体、中央胴体の複合材とその金属部品、吸気ダクト、空対地兵器パイロンを製造、Alp AviationはF135エンジン、ニッケル、チタンディスク、着陸装置、ブレーキシステムなどを手がけています。
今後、納入された「18-0001」を使用し、アリゾナ州のルーク空軍基地でトルコ空軍のパイロット訓練が実施されます。また、トルコには2019年11月に初めての航空機が到着する予定で、同国での実戦訓練は2020年に開始される予定です。