海上保安庁、MA725で西之島を観測 近い将来に噴火が再開か

海上保安庁、MA725で西之島を観測 近い将来に噴火が再開か

ニュース画像 1枚目:MA725で実施した観測活動
© 海上保安庁
MA725で実施した観測活動

海上保安庁は2018年8月3日(金)、羽田航空基地所属のMA725、DHC-8-300(Q300)で実施した西之島の火山活動観測の状況を発表しました。

観測は7月30日(月)14時頃に実施され、噴火活動は確認できなかったものの、青紫色の火山ガスの継続的な放出が確認されたと報告しています。また、島の全周で青白から黄緑色の変色水域が確認されたほか、新火口から島南岸へ流れる長さ約700メートルの溶岩流が確認されています。

今回の観測に同乗した、東京工業大学火山流体研究センターの野上健治教授は、「二酸化硫黄(SO2)を含む高温の火山ガスの放出が継続しており、活動が活発化している時期に顕著に濃くなる北西部の変色水域が、現在も広い範囲に分布している。このことから、現在は噴火も溶岩流出も停止しているが、噴火が近い将来に再開する可能性が高いと考えられる。」とコメントしています。

海上保安庁では、火山活動が継続していることから、付近の航行する船舶に向け航行警報を継続して発出、注意を呼びかけています。

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