化成品、合成繊維、複合素材などを提供するカネカは2018年8月8日(水)、アメリカを拠点とするグループ会社の「Kaneka Aerospace LLC」に、航空機の部材に使用される高機能複合材「プリプレグ」の製造設備を新設すると発表しました。
「プリプレグ」は炭素繊維などの繊維状補強材に、熱硬化性樹脂を未硬化状態で均等に含浸させ、加熱、乾燥して半硬化状態にした強化プラスチック成形材料です。今回のプリプレグ製造設備の新設により、カネカは航空機や宇宙分野向けの部材のバリューチェーンの中で、配合樹脂からプリプレグまで一貫した生産体制を構築します。
カネカは、M&Aや事業提携を積極的に推進し、2025年には航空機・宇宙分野の高機能複合材領域において売上高200億円を目指しています。