エアバス・ディフェンス・アンド・スペースは2018年8月8日(水)、ソーラー駆動の高高度滞空固定翼無人機「ゼファー S」の量産型初号機が初飛行に成功したと発表しました。「ゼファー S」は、アメリカのアリゾナ州で7月11日(水)に離陸した後、25日間を飛行し続け、世界最長の飛行時間として25日間23時間57分を達成しています。
「ゼファー S」はソーラー発電駆動の成層圏を飛行する無人機(UAV)です。太陽光を利用し、ソーラー発電のみで、天気や既存の航空交通に妨げられることのない高度を飛行します。ゼファーは、民間や防衛関係に新たな監視、検知、通信能力を提供できるほか、森林火災や石油流出の拡大を監視するなど、災害管理に必要な能力を付与することができます。
エアバスは今回得られた技術データなどを確認し、2018年下半期に計画しているオーストラリア西部のウィンダムに整備した、ゼファーのオペーレーション基地からの飛行準備を進めています。