沖縄県総合防災訓練で陸海空3自衛隊も離島統合防災訓練を実施

沖縄県総合防災訓練で陸海空3自衛隊も離島統合防災訓練を実施

ニュース画像 1枚目:平成29年の総合防災訓練
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平成29年の総合防災訓練

統合幕僚監部は2018年9月1日(土)、2018(平成30)年度「離島統合防災訓練」を実施します。沖縄県が実施する総合防災訓練にあわせ、離島での突発的な大規模災害への対処を実動訓練し、防災関係機関と連携を強化し、自衛隊の離島災害対処能力の維持、向上を図ります。那覇市の奥武山公園を主会場として、10時から15時まで実施します。

この訓練は、沖縄本島南部圏域に甚大な被害が発生した想定に基づき、住民参加による避難訓練、消防、自衛隊、医療機関等による救助訓練、通信・電力・輸送などのライフライン関係の防災機材・車両の展示など、各関係機関が参加した総合的な訓練です。南部での発生を想定しているため、那覇空港、那覇港、中城港など当面は使用できない状況で対処します。

訓練は偵察訓練、被災現場における救出・救助訓練、災害派遣医療チーム「DMAT」などの空輸訓練、避難住民・傷病者輸送訓練、航空搬送拠点臨時医療施設「SCU」の開設や運営支援訓練、炊き出し訓練などを実施します。

航空偵察では、中日本航空が運航受託する沖縄総合事務局ヘリコプターをはじめ、沖縄県警察、航空自衛隊の固定翼機U-125Aが使用されます。同時に主会場の奥武山広域搬送拠点臨時医療施設(SCU)と久米島間を空自CH-47JAで物資輸送します。

このうち、負傷者の輸送では、沖縄県のドクターヘリのEC-135、MESHサポートのAS350B2、陸上自衛隊のUH-60JA、海上保安庁のAW139、空自のUH-60JとCH-47Jなどが使用されます。このうち、ドクターヘリ、空自UH-60Jが巡視船「くだか(PL-03)」でヘリ着艦訓練を実施し、各機が被災地外SCUとして機能する海自輸送艦「おおすみ(LST-4001)」に着艦します。おおすみには、久米島空港、渡名喜ヘリポート、渡嘉敷村ヘリポート、座間味島ヘリポートからの負傷者搬送が計画されています。

なお、自衛隊は人員430名、航空機10機、艦艇1隻、車両60両ほどが参加します。航空機は、陸自の西部方面隊からUH-60JAの2機とCH-47JAの2機の計4機、海自はP-3Cが1機、空自はU-125Aが1機、CH-47Jが2機、UH-60Jが1機です。

期日: 2018/09/01
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