20年前の北の国への直行便① - 高麗航空 口コミ・評価

航空会社 高麗航空

1992年05月04日に撮影された高麗航空の航空機写真

© 航空奉行所さん

北朝鮮
IATA | ICAO
JS | KOR

搭乗レビュー
20年前の北の国への直行便①

航空会社
高麗航空
便名
JS812
エコノミー
搭乗日
2001/05
出発
名古屋飛行場
到着
平壌・順安国際空港
機体記号
P-552
機材
Tupolev Tu-154B
総評:4
4ッ星
機内食・ドリンク
5ッ星
座席(シート)
1ッ星
機内スタッフサービス
3ッ星
エンターティメント
1ッ星
トイレ・洗面台
5ッ星
機材コンディション
4ッ星
地上サービス
5ッ星
口コミ投稿者
いーたんさん
アクセス数
5,358
投稿日
2021/10/19

搭乗写真

  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    名古屋空港には10時集合。
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    渋い行先が1つあります。航空会社のロ... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    搭乗口はバス乗り場です。
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    なんとか、時間通りにボーディング。な... 続き
  • 写真の種類:座席(シート)
    頭上のエアコンと「ホステス」と書かれ... 続き
  • 写真の種類:座席(シート)
    エコノミークラスは満席。
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    機首部分。ANAとコラボに見えるw
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    機体後部です。
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    写真を撮っていると、名古屋空港の給油... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    ちなみにチェックインカウンターはこん... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    ハングルで高麗航空。インパクトあるな... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    乗務員が安全確認。
  • 写真の種類:機窓・風景
    これはまだ、前方からですが、後方座席... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    デモンストレーションはタキシングしな... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    なんというか、雰囲気ありますね。機内... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    機内サービス中。エプロン姿で、少し笑... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    これが食事。意外と美味しい。ちなみに... 続き
  • 写真の種類:トイレ・化粧台
    トイレの入り口です。最後尾。
  • 写真の種類:トイレ・化粧台
    内部は凄く綺麗です。
  • 写真の種類:トイレ・化粧台
    使用頻度も高くないということもありま... 続き
  • 写真の種類:座席(シート)
    娯楽が無いので、ひたすらこの壁が目に... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    着きました。感慨深い。
  • 写真の種類:機窓・風景
    駐機場の顔ぶれがなかなか凄いです。
  • 写真の種類:機窓・風景
    日曜日にはフライトが無いっていう話で... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    ターミナルは真ん前ですが、バスに乗せ... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    自分の乗った機材がようやく全体見れま... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    2021年時点で、まだ保有しているの... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    飛行機からはこんな渋い感じの降り方で... 続き

総評

昔、むかし、なんと名古屋から平壌に不定期にチャーター便が飛んでおりました。特定の専門旅行代理店がツアーを募集しており、4泊5日で21万8千円と極めて高額ですが、経由地なしで訪朝できてしまう時代がありました。時期はゴールデンウイークで、ピークと考えれば、安いかもしれませんが、何せ国が国なんで、若干の躊躇もあるものの、最初にかの国に触れるのは高麗航空であり、今思い返しても貴重な経験が出来ました。

【機内食・ドリンク】最初にドリンクのサービス。ミネラルウォーター、スプライト、ペサイダ(梨の炭酸飲料)、人参酒、ビールから選べます。当時、かの国には缶入りやペットボトルはなく、全て大瓶からコップにサーブされました。食事はホットミール1択で、フライドチキン、まいたけナムル、チャーハン、白身魚のフリッタ、野菜の醤油漬、卵巻き、キュウリの甘酢漬け、ハム、ハムサンド、パイナップル。旨かった。

【座席(シート)】ツポレフらしい、ペラペラの座席。前方に倒れる。この機材、やたらと仕切りが多い機材で、Cクラスには荷物を詰め込んでました。

【機内スタッフ】入り口で紺色のダブルのブレザーにスカート姿のCAが搭乗券を見て席を案内。彼女達が初めて見る「北朝鮮人」。クールビューティな彼女達の表情は硬く、黒い眉と黒いアイラインが古臭い。機内がまさに北朝鮮そのもの。離陸時、背後からすっと現れて、「シートベルトが緩んでます」と流暢な日本語で注意されたのには、相当緊張しました。いや、怖いって(苦笑)
食事のサービス中はエプロン姿になってましたね。大きな帽子を被ったキャプテンは職人風のおっちゃんで、到着後に機体の横でタバコ吸ってた(笑)

【エンターティメント】労働新聞(朝鮮語と英語版)が配られ、雑誌「朝鮮」も配布。機内販売は朝鮮の酒、タバコ、民芸品など。米ドルがまだ使えた頃でした。座席にはゴミ袋と安全のしおりあり。機内で朝鮮の演歌が流れてた。

【トイレ・洗面台】小奇麗というか、機材が古いのに、ここまで磨き上げられたトイレとは。。。備品のボックスティッシュはタイ製でした。

【機材コンディション】1975年製。外観は古いが、機内は大事に使っている感あり。エンジンが回るまで、エアコンは稼働しないし、どことなく、機内に航空燃料の香りが漂う。

【空港サービス】旧名古屋空港。ハンドリングはなんと、ANA。(当時は色々野心があったんだろうな)かの国の免税の範囲は「青天井」ということで、ヘネシーとタバコを大量に購入(これが、潤滑油として、現地で大活躍)。最後の一杯になるかもしれないと思い、空港のレストランでキリンの生ビールを飲んだのを覚えてます。無事に帰国できたけど、帰国便はハラハラだった。

【総合評価】経済制裁もあるし、この後、かの国と日本の色々な事情もあり、もう二度と成り立たないチャーター便だと思います。2時間ほどで着いてしまう近さ、窓ガラスが傷だらけで、あまりよく見えなかったけど、平壌空港の着陸のシーンは20年経った今もよく覚えてます。田舎の小学校みたいなターミナルビルの外にはなんと、「DHL」の営業所があって、当時はちょうど、EU諸国が入り始めていた頃でしたが、本当のグローバル企業の凄みを感じました。ちなみにこの頃は携帯電話は空港で「預かり」で、出回り始めていたデジカメは税関でチェックされてましたね。出発時、燃料の代金払いで揉めていたり、日本の税関が荷物(ノートPC100台とか、折り畳み椅子100脚とか)を巡って揉めてましたね。色々本国から発注があったんだろうなあ。

フライトログ

搭乗の詳細データです。

座席番号
20D
出発時刻
1300
到着時刻
1510

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