搭乗レビュー
MH361 PEK-KUL 機内へ入れば、もう安心です。
- 口コミ投稿者
- メヘンサルの猿さん
搭乗写真
-
搭乗機、9M-MTI。2012年8月... 続き
-
PEK空港チェックインカウンター。エ... 続き
-
深夜のPEK空港(第三ターミナル)出... 続き
-
PEK空港、CA航空ビジネスラウンジ... 続き
-
CA航空PEKビジネス(国際線)ラウ... 続き
-
PEK空港E32ゲート前。人だらけで... 続き
-
ビジネスクラス、ウェルカムドリンクの... 続き
-
北京離陸3分でベルトサイン消。深夜二... 続き
-
PEK-KUL(夜行便)のお食事、お... 続き
-
夜2時半でも、やはりサテーはいいです... 続き
-
機材最前列席からのながめ。圧迫感がな... 続き
-
洗面台まわりは、華やか系でした。MH... 続き
-
KUL到着約1時間半前、朝食です。ま... 続き
-
朝食のメイン、鴨(@Chef On ... 続き
-
ベトナムも南のほうにさしかかって、よ... 続き
-
KUL空港アプローチ中。前晩までの厳... 続き
-
で、けっきょくKLIA2っていつ開業... 続き
-
自席1A(ビジネスクラス、最前列)。... 続き
-
搭乗機、9M-MTI。KUL空港サテ... 続き
総評
飛行時間が5-6時間程度の東南アジア~東アジア路線では、ご存知のとおり、たいていの航空会社が時差も利用して、東行きの夜行便を運航しています。中国や韓国あての場合、その飛行機が朝、すぐ南にひきかえす運用が多いようです。マレーシア航空のKUL-PEK線も、そのパターン。北京を朝08:55の出発です。北京住まいならばともかく、ホテルに軒借りる休暇旅行の身には、朝起きられる自信もなく、お宿の朝食にもありつけず。というか、真冬の朝7時からチェックインできる北京の人々、すごいなあ。このへんは逆に、歴史的な経緯もあって午前遅い日本発出発時間帯を設定してくる、日系航空会社さんの思いやり(?)を感じるところです。
というわけで、KUL行きのもう一便のパターン、夜行便に乗って宿代を浮かせるフライトに乗りました。まあ、宿賃以上のビジネスクラス代ですが…。
24時間運用の北京空港、かつ最大の第三ターミナルといえども、日づけ変わってからの出発便は10便少々です。それでもマレーシア航空のカウンターは、出発3時間前、23時ごろの時点で、エコノミー列はおしなべて大荷物、休暇風情の中国人(かマレーシア華人)で行列ができていました。ビジネスクラスの列も早々と皆さんチェックインしているようで、年末を海外で過ごすような欧米人もいましたが、こちらも大半は中華系のお顔です。
このフライトも手荷物だけでしたので、さっさとバーコード読み取り式のゲートを通って、国際線出発コンコースのほうへ。自分はラウンジが使えるからいいものの、飲食店やお店は多くが閉まっており、この時間は注意が必要です(日本行きは金輪際ない時間帯ですが…)。ところで国際線サテライトに向かうシャトル、中英日韓四言語で案内が流れるのはよいのですが、どうも放送の後半は時間切れ…。
CX以外は中国大陸に足掛かりのないワンワールド。北京首都空港でも、夜のMHラウンジは中国国際航空さんの間借りです。自分はスターのステータスは持っていないので、敵陣(笑)たる国航ラウンジ突入は、ちょっとした楽しみでした。なお、ラウンジ前の使用航空会社一覧見たら、スターアライアンスからワンワールド、スカイチームに日本未就航キャリアまであり、見事な呉越同舟っぷりです。日づけのかわるこの時間帯でも、4人掛けの区画がそれなりに埋まっていたので、混雑時間はすごいことになりそうですね。
CA航空の旗艦ラウンジながら、お食事もふくめて、設備はごく普通でした。気になったのがシャワールーム。長距離便も多い国航さん、シャワーの需要もあるはずですが、狭い、タオルが小さい(私、坊主頭なのに不足するレベル(笑))、温度調整がどうひねっても「北京の冬の冷水」⇔「江戸っ子銭湯級の熱湯」にしかならない、などなど。しまいには、エリア担当のおっちゃんに心づけねだられる始末です。中国出国で小銭うまく片づけてきた身でしたので、春節も遠い12月末のわりには、ここにはまま書けない額のお金を彼へ…。えーい、ボトル水なんて自分で取れますがな! 満面の笑みしちゃってー!(笑)。
それにしても、各国の文化的な面を考えても、やはりラウンジスタッフの教育は大切ですね。同じ中華圏でも、香港のCXラウンジでは、清掃のおばちゃんにも、チップの雰囲気すら感じたことありません。こういう細かい点にこそ、航空会社の矜持があるのかもしれません。こんなところで前印象下げられたら、MHや他社さんもとんだとばっちりです。
この晩のエコノミーは満席だったらしく、E32搭乗ゲート前は眠そうな人々だらけ。搭乗はスムーズに進みましたが、例によって貨物の搭載が手間どり、定刻から10分ほど遅れてのプッシュバックとなりました。外気はざっと氷点下です。ドア開放時間の女性乗務員さんたち、あの綺麗な衣装のうえにごく普通のカーディガン羽織っておりまして、一気にもっさりした印象でした(笑)。やはり、グレースーツで動くおじさまCAのほうがかっこいいフライトでした。CA主任おじさま氏の機内アナウンスも、コブシが軽く入っており(笑)、とても渋いです。ところでこの時間帯のアナウンス、MHさんは"Good Morning"なんですね。
ちなみに、搭乗時の機内BGMはクリスマス調でした。すでに27日でしたが、翌朝行ったKL市内も断然クリスマス仕様だったし、マレーシアはクリスマスはひっぱる国なのかな?
滑走は、もっとも近いR/W36Rから。こんな時刻でも降りてくる飛行機が光の列になっており、離陸したのは2時ごろでした。北風の強い日でしたので、夜の空気はかなり冴えており、左旋回して市街地の北を進みますと、碁盤の目状の北京の夜景が一望できました。日本ともほかのアジア都市とも違う整然さですが、機内はつゆ知らず、即お休みモードです。ビジネス席は定員32名に対して14人、空間はかなりゆったりとした雰囲気でした。
この深夜便では、起きている人へのリフレッシュメントとして、サテーとカットフルーツがサーブされます。鶏と牛のサテーのミックス山盛り、赤ワインおかわり攻勢とともに大満腹までゆかせていただき、中国時間で2時40分ごろ、完全照灯となりました。フライト予定は、出発から5時間55分です。
MH361便は、僕が発券前に見ていたところではB772ERも比較的投入されていましたが、いまはA333が多いようです。搭乗機は9M-MTI、2012年8月登録のきれいな機材でした。翌朝は看板路線の豪州行きにアサインされていましたので、MHのなかでもよい位置づけなのでしょう。シートは水平に近いライフラット、レカロ社製のシートで、固めの布団好きの自分にはかなりしっくりきます。航路中は揺れもなく、3時間ほどでしたが、熟睡できました。
さて、朝食は朝6時20分ごろ、ベトナム沖まで達したころ、ベーカリーとフルーツ、コーヒーからスタートです。で、ここで事前ミール予約サービス、Chef On Callのメインディッシユが出てくるとは…! 私、てっきり離陸後にでてくるかと思っていたのですが。朝との予想もせず、北京ケータリングということでご当地中華(鴨もも肉煮)にしていて、これは正解でした。事前オーダーのない人向け、ナシ・レマッを含む通常の四種チョイスにもありましたし、比較的あっさりとした味付けで「あたり」でした。
なお、この区間のChef On Callではどっかり牛ステーキも選べまして、それはそれで豪勢な朝食となりそう(笑)。冒頭に書いたもう一便のKUL行き、午前/昼時間便のChef On Callと共通ゆえのラインナップなのでしょうが、もちろん正統な(笑)朝のChef~用に、オムレツやパンケーキ、軽めのメインもございます。PEK線のように、1日に時間帯の正反対の便が飛んでいる場合、お客様の胃に合わせるぶんメニューも増え、コストは嵩んでくるはず。そのなかで北京発、15種類のChef On Callを揃えているのは、見事五つ星航空会社といったところでしょうか。競合するSQさんにはPEK-SINのBook the Cookの設定がなく、終始ワンワールド派の自分としては、なにやらいい気分です(笑)。
マレー半島に入って高度を下げると、あきらかに北京の大陸系のとは別の空気が見えまして、南からR/W32Lへ着陸しました。どこから知ったのか、降りぎわにCAさんが"Have a Nice Flight to Dhaka!"なんて言ってくださいまして、心づかいも嬉しいフライトの締めでした。ちなみに、前日に訪れた万里の長城とクアラルンプールの気温差、40度!
この旅行のときのマレーシア航空、計四フライトを通じて、キャビンに入ったときからの安心感はさすが!でした。肝心のKUL-NRT線がいまいちとの噂も聞くくらいですが、マレーシア自体もインターナショナルなお国柄ですし、もしかしたらMHの真価は現状、日本外のフライトでこそ味わえるのかもしれません。
というわけで、KUL行きのもう一便のパターン、夜行便に乗って宿代を浮かせるフライトに乗りました。まあ、宿賃以上のビジネスクラス代ですが…。
24時間運用の北京空港、かつ最大の第三ターミナルといえども、日づけ変わってからの出発便は10便少々です。それでもマレーシア航空のカウンターは、出発3時間前、23時ごろの時点で、エコノミー列はおしなべて大荷物、休暇風情の中国人(かマレーシア華人)で行列ができていました。ビジネスクラスの列も早々と皆さんチェックインしているようで、年末を海外で過ごすような欧米人もいましたが、こちらも大半は中華系のお顔です。
このフライトも手荷物だけでしたので、さっさとバーコード読み取り式のゲートを通って、国際線出発コンコースのほうへ。自分はラウンジが使えるからいいものの、飲食店やお店は多くが閉まっており、この時間は注意が必要です(日本行きは金輪際ない時間帯ですが…)。ところで国際線サテライトに向かうシャトル、中英日韓四言語で案内が流れるのはよいのですが、どうも放送の後半は時間切れ…。
CX以外は中国大陸に足掛かりのないワンワールド。北京首都空港でも、夜のMHラウンジは中国国際航空さんの間借りです。自分はスターのステータスは持っていないので、敵陣(笑)たる国航ラウンジ突入は、ちょっとした楽しみでした。なお、ラウンジ前の使用航空会社一覧見たら、スターアライアンスからワンワールド、スカイチームに日本未就航キャリアまであり、見事な呉越同舟っぷりです。日づけのかわるこの時間帯でも、4人掛けの区画がそれなりに埋まっていたので、混雑時間はすごいことになりそうですね。
CA航空の旗艦ラウンジながら、お食事もふくめて、設備はごく普通でした。気になったのがシャワールーム。長距離便も多い国航さん、シャワーの需要もあるはずですが、狭い、タオルが小さい(私、坊主頭なのに不足するレベル(笑))、温度調整がどうひねっても「北京の冬の冷水」⇔「江戸っ子銭湯級の熱湯」にしかならない、などなど。しまいには、エリア担当のおっちゃんに心づけねだられる始末です。中国出国で小銭うまく片づけてきた身でしたので、春節も遠い12月末のわりには、ここにはまま書けない額のお金を彼へ…。えーい、ボトル水なんて自分で取れますがな! 満面の笑みしちゃってー!(笑)。
それにしても、各国の文化的な面を考えても、やはりラウンジスタッフの教育は大切ですね。同じ中華圏でも、香港のCXラウンジでは、清掃のおばちゃんにも、チップの雰囲気すら感じたことありません。こういう細かい点にこそ、航空会社の矜持があるのかもしれません。こんなところで前印象下げられたら、MHや他社さんもとんだとばっちりです。
この晩のエコノミーは満席だったらしく、E32搭乗ゲート前は眠そうな人々だらけ。搭乗はスムーズに進みましたが、例によって貨物の搭載が手間どり、定刻から10分ほど遅れてのプッシュバックとなりました。外気はざっと氷点下です。ドア開放時間の女性乗務員さんたち、あの綺麗な衣装のうえにごく普通のカーディガン羽織っておりまして、一気にもっさりした印象でした(笑)。やはり、グレースーツで動くおじさまCAのほうがかっこいいフライトでした。CA主任おじさま氏の機内アナウンスも、コブシが軽く入っており(笑)、とても渋いです。ところでこの時間帯のアナウンス、MHさんは"Good Morning"なんですね。
ちなみに、搭乗時の機内BGMはクリスマス調でした。すでに27日でしたが、翌朝行ったKL市内も断然クリスマス仕様だったし、マレーシアはクリスマスはひっぱる国なのかな?
滑走は、もっとも近いR/W36Rから。こんな時刻でも降りてくる飛行機が光の列になっており、離陸したのは2時ごろでした。北風の強い日でしたので、夜の空気はかなり冴えており、左旋回して市街地の北を進みますと、碁盤の目状の北京の夜景が一望できました。日本ともほかのアジア都市とも違う整然さですが、機内はつゆ知らず、即お休みモードです。ビジネス席は定員32名に対して14人、空間はかなりゆったりとした雰囲気でした。
この深夜便では、起きている人へのリフレッシュメントとして、サテーとカットフルーツがサーブされます。鶏と牛のサテーのミックス山盛り、赤ワインおかわり攻勢とともに大満腹までゆかせていただき、中国時間で2時40分ごろ、完全照灯となりました。フライト予定は、出発から5時間55分です。
MH361便は、僕が発券前に見ていたところではB772ERも比較的投入されていましたが、いまはA333が多いようです。搭乗機は9M-MTI、2012年8月登録のきれいな機材でした。翌朝は看板路線の豪州行きにアサインされていましたので、MHのなかでもよい位置づけなのでしょう。シートは水平に近いライフラット、レカロ社製のシートで、固めの布団好きの自分にはかなりしっくりきます。航路中は揺れもなく、3時間ほどでしたが、熟睡できました。
さて、朝食は朝6時20分ごろ、ベトナム沖まで達したころ、ベーカリーとフルーツ、コーヒーからスタートです。で、ここで事前ミール予約サービス、Chef On Callのメインディッシユが出てくるとは…! 私、てっきり離陸後にでてくるかと思っていたのですが。朝との予想もせず、北京ケータリングということでご当地中華(鴨もも肉煮)にしていて、これは正解でした。事前オーダーのない人向け、ナシ・レマッを含む通常の四種チョイスにもありましたし、比較的あっさりとした味付けで「あたり」でした。
なお、この区間のChef On Callではどっかり牛ステーキも選べまして、それはそれで豪勢な朝食となりそう(笑)。冒頭に書いたもう一便のKUL行き、午前/昼時間便のChef On Callと共通ゆえのラインナップなのでしょうが、もちろん正統な(笑)朝のChef~用に、オムレツやパンケーキ、軽めのメインもございます。PEK線のように、1日に時間帯の正反対の便が飛んでいる場合、お客様の胃に合わせるぶんメニューも増え、コストは嵩んでくるはず。そのなかで北京発、15種類のChef On Callを揃えているのは、見事五つ星航空会社といったところでしょうか。競合するSQさんにはPEK-SINのBook the Cookの設定がなく、終始ワンワールド派の自分としては、なにやらいい気分です(笑)。
マレー半島に入って高度を下げると、あきらかに北京の大陸系のとは別の空気が見えまして、南からR/W32Lへ着陸しました。どこから知ったのか、降りぎわにCAさんが"Have a Nice Flight to Dhaka!"なんて言ってくださいまして、心づかいも嬉しいフライトの締めでした。ちなみに、前日に訪れた万里の長城とクアラルンプールの気温差、40度!
この旅行のときのマレーシア航空、計四フライトを通じて、キャビンに入ったときからの安心感はさすが!でした。肝心のKUL-NRT線がいまいちとの噂も聞くくらいですが、マレーシア自体もインターナショナルなお国柄ですし、もしかしたらMHの真価は現状、日本外のフライトでこそ味わえるのかもしれません。
フライトログ
搭乗の詳細データです。
- 座席番号
- 1A
- 搭乗クラス
- C(Z)
- 区間マイル
- 2733
- 出発予定時刻
- 0130
- 搭乗時刻
- 0119
- 出発時刻
- 0139
- 飛行高度
- 40000ft
- 飛行速度
- 864km/h
- 到着予定時刻
- 0800
- 到着時刻
- 0754
- 予定飛行時間
- 05:55
- 出発空港 天気・気温
- 晴、-3度
- 出発ゲート・スポット
- E32
- 離陸滑走路
- 36R
- 離陸時刻
- 0158
- 到着空港 天気・気温
- 晴
- 到着ゲート・スポット
- C26
- 着陸滑走路
- 32L
- 着陸時刻
- 0747
コメントする
マレーシア航空の搭乗レビューを投稿・公開しませんか?
FlyTeam(フライチーム)では、搭乗レビューを投稿・公開するブログ機能を提供しています。すでに、44,845件の搭乗レビュー(搭乗記)が投稿されています。
コメントを書くにはログインが必要です。
ログイン・会員登録はこちら