アメリカン航空は2019年9月4日(水)、最後の1機となったMD-80を退役させました。スーパー80として知られるMD-80は1980年代以降、アメリカン航空の主力機材として活躍しました。
MD-80は1983年5月、ダラス、デトロイト、ニューヨーク・ラガーディア、メンフィス、ナッシュビル、オンタリオの6都市へ、3機で運航を開始しました。当時、MD-80は最も燃料効率の良い航空機の1つで、アメリカを拠点とする航空会社として初めて、アメリカン航空が導入した機種で、2003年までにその機数は362機に拡大、マクドネル・ダグラスが製造したMD-80のおよそ3分の1を占める規模でした。
最後のフライトは、9月4日(水)のダラス・フォートワース発9時のシカゴ行きAA80便で使用されました。その後ニューメキシコ州のロズウェルにフェリーされ、他のMD-80に合流し、除雪・除氷訓練や、航空関連施設へ寄贈されるなど、今後も活躍を続けます。
MD-80の退役は、アメリカン航空の歴史における象徴的な時代の終わりを意味します。アメリカン航空は今後、高速Wi-Fiやより多くの機内エンターテイメント、また充電設備など、人気のアメニティを提供する燃料効率の良いより新しい機材へ機材更新を進めます。
アメリカン航空のYouTubeでは、MD-80の思い出や感謝の気持ちや伝えるアメリカン航空のスタッフのコメントを公開しています。
Don't cry because it's over; smile because it happened.
— RDU Int'l Airport (@RDUAirport) September 4, 2019
Here's our water cannon salute to the final #MD80 flight from RDU. @AmericanAir pic.twitter.com/lmA966VU56