航空局、水上を運航するヘリの搭乗者全員に救命胴衣の着用を義務化

航空局、水上を運航するヘリの搭乗者全員に救命胴衣の着用を義務化

ニュース画像 1枚目:JA350D
© 運輸安全委員会
JA350D

運輸安全委員会は2020年2月27日(木)、2018年6月に沖縄で発生したエクセル航空の不時着水による機体損傷について調査報告書を公表し、国土交通大臣に事故防止と事故発生時の被害軽減につながる勧告をしました。これを受け国土交通省 航空局は、今回の勧告を踏まえた取り組みを発表しています。

この事案は2018年6月7日(木)、エクセル航空のAS350B3、機体番号(レジ)「JA350D」が、那覇空港から粟国空港に向けて飛行中、那覇空港の北西4キロメートル付近の海上に不時着水し、その際に使用する緊急フロートと機体を損傷し、海中に水没したものです。

運輸安全委員会は、報告書で運航者は陸岸からオートローテーション距離を越えるヘリコプターの運航時に、搭乗者全員の救命胴衣着用を検討するよう、勧告しています。

航空局は、この勧告に対する取り組みとして、水上を運航するヘリコプター運航者に対し、エンジンなどの点検、整備の確実な実施、緊急用フロートの装備状況と救命胴衣の配置状況の再確認、救急搬送時を除く搭乗者全員の救命胴衣着用の措置などを盛り込んだ注意喚起文書を発出しました。また、今後はヘリコプター運送事業者による水上運航の場合、搭乗者全員に対する救命胴衣の着用を義務化する方針です。

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