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スペースジェット M90 10号機
三菱航空機は2020年3月18日(水)、スペースジェットM90の最新機で、型式証明が可能な仕様の10号機、機体記号(レジ)「JA26MJ」で初飛行を完了しました。この試験飛行は総飛行時間が約7,700時間の髙瀬浩義さんが機長、総飛行時間が約11,600時間の宇田川章さんが副操縦士を務めました。
試験機は、14時53分に県営名古屋空港を離陸し、太平洋側の飛行試験空域を利用し、基本的な機体性能の確認し、約2時間の飛行試験の後、16時40分に着陸しました。10号機の初飛行が完了し、型式証明飛行試験は最終フェーズに入ります。
三菱航空機の水谷久和社長は、10号機の初飛行を歓迎し「機体開発にあたり、サポートして頂いている皆様、長きに渡り応援して頂いているすべての皆様に、改めて深く感謝申し上げます」とコメントし、型式証明の取得に向けて引き続き全力で取り組む考えを述べています。
2016年以降に実施された改良を反映した機体は、チームの努力、組織改革の成果で、「この成果に対して強い誇りを持っています」とコメントし、型式証明取得に向けてさらに前進すると述べています。
この10号機は、国内での飛行試験を継続し、準備ができ次第、アメリカの飛行試験拠点のモーゼスレイク・フライトテスト・センター(MFC)にフェリーし、型式証明の最終フェーズの飛行試験を実施します。