ナミビア航空、任意清算で運航停止 政府が財政支援打ち切り

ナミビア航空、任意清算で運航停止 政府が財政支援打ち切り

ニュース画像 1枚目:ナミビア航空 イメージ
© Air Namibia
ナミビア航空 イメージ

ナミビア政府は2021年2月10日(水)、ナミビア航空への支援打ち切りを表明しました。これを受け、ナミビア航空は2月11日(木)、保有機を本拠地のウィンドフック・ホセア・クタコ国際空港に戻し、運航を停止したほか、新規予約の受付を中止しました。

ナミビア政府は、長年に渡りナミビア航空に80億ナミビアドル(約57.4億円)の財政支援を実施してきました。新型コロナウイルス・パンデミックの影響で政府が国民生活や経済復興策を重視する中、最終的に航空事業に回す補給金を打ち切る判断となった模様です。コロナの厳しい状況だけでなく、これまでの経営状況は黒字を生む状況にありませんでした。これを受け、ナミビア航空は任意整理を進めます。

精算手続きでも、航空機リース支払いなどを含め、20億ナミビアドル(約14.1億円)がかかると想定されています。運航停止の直前まで保有している機材は、エアバスA319型が3機、エアバスA330型が2機、エンブラエルERJ-145型が4機、計9機です。

ナミビア航空は新型コロナウイルスで貨物便やチャーター便は運航したものの、旅客便の運航を一時停止。同時に航空機リース会社から過去のリース料などについて裁判で支払いを求められていました。その後に運航再開したものの、ナミビア政府は財務改善案について検討を進め、支払い問題を含めて今回の精算で解決をはかります。

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