アメリカ空軍で最大の戦略輸送機、C-5Mスーパーギャラクシーは2021年5月中旬から2週間、エグリン空軍基地を訪れ、新たなフレアの性能試験を実施しました。試験は、実戦投入に向け航空機動軍団の試験評価飛行隊が実施し、航空機と搭乗員の生存率を高める目的で、改良したフレアの能力を評価しました。試験に使用されたC-5Mは第436空輸航空団の機体で、隊員たちはそのフレア放出を地上から見学する機会も得ました。
期間中は試験空域を毎日飛行し、一晩中にわたり、異なる入口と角度から空域に進入し、何度も繰り返してフレア弾が放たれました。航空機がフレアを放つのは稀なことで、敵の脅威から逃れることが主眼で、第436空輸航空団の隊員たちは、フレアが攻撃を回避する役割を果たすことを確認しました。
エグリン空軍基地では今後、アメリカ空軍特殊作戦コマンド(AFSOC)、アメリカ空軍州兵、アメリカ空軍予備役軍団のC-5Mも運び込まれ、同様のフレアテストを実施し、そのフレアの機能を確認、評価します。