F-1戦闘機、初飛行から46年 各地で静かに見守る展示機たち

F-1戦闘機、初飛行から46年 各地で静かに見守る展示機たち

ニュース画像 1枚目:現役時のF-1戦闘機 (A-330さん撮影)
© FlyTeam A-330さん
現役時のF-1戦闘機 (A-330さん撮影)

46年前(1975年/昭和50年)の6月3日(火)、三菱重工が手がけたF-1戦闘機が初飛行しました。当時は「FS-T2改」として開発が進められており、原型は練習機のT-2です。T-2は1971年7月20日(火)に初飛行し、同年11月19日(金)に日本が初めて開発した超音速機となりました。これを発展させた機体が空自F-1で、計77機が配備されました。

ニュース画像 1枚目:エアーパーク格納庫での展示 (ジャンクさん撮影)
© FlyTeam ジャンクさん
エアーパーク格納庫での展示 (ジャンクさん撮影)

量産1号機となった「70-8201」は、1977年6月16日(木)に初飛行。三沢基地に所在する第3航空団第3、8飛行隊、築城基地に所在する第8航空団の第6飛行隊に配備され、対領空侵犯措置任務に着きました。この機種は2006年3月9日(木)、ラストフライトを終え、同じく日本で開発されたF-2戦闘機にバトンタッチしています。

ニュース画像 2枚目:航空自衛隊50周年記念塗装 「00-8235」 (スカルショットさん撮影)
© FlyTeam スカルショットさん
航空自衛隊50周年記念塗装 「00-8235」 (スカルショットさん撮影)

およそ30年間、日本の空を守った機体たちは日本各所で現在は静かに展示されています。コロナ禍のため、航空祭などで基地を訪れる機会もありませんが、今後の機会に備えて近くのF-1を確認しておくのはいかがでしょう。

■主なF-1戦闘機の展示場所
機体記号展示場所状態
80-8223三沢基地(青森県)台座の上に展示
00-8247三沢航空科学館(青森県)三沢航空科学館前の大空ひろばに展示
60-8274百里基地(茨城県)百里基地、雄飛園にT-2と共に展示
70-8201入間基地(埼玉県)入間基地内の修武台記念館
60-8273熊谷基地(埼玉県)熊谷基地、正門入場後の芝生広場に展示
60-8275府中基地(東京都)府中基地、正門東側の航空機展示場
20-8263防衛大学校(神奈川県)防衛大学校内の防衛学館横に展示
00-8246佐渡分屯基地(新潟県)佐渡分屯基地、基地内で屋外保管
90-8225浜松広報館(静岡県)エンジン部が確認可能
90-8227浜松広報館(静岡県)広報館格納庫展示
70-8276奈良基地(奈良県)奈良基地資料館前
90-8232陸上自衛隊大津駐屯地(滋賀県)大津駐屯地、F-86Dと展示
70-8207ミツ精機(兵庫県)航空機部品製造を手がけるミツ精機多賀工場内に展示
20-8260美保基地(鳥取県)美保基地、資料館前に展示
10-8256防府北基地(山口県)防府北基地、正門過ぎた芝生広場に展示
50-8270防府南基地(山口県)防府南基地、正門入場後の航空機展示場
80-8219芦屋基地(福岡県)芦屋基地、訓練用に保管
90-8234春日基地(福岡県)台座の上に展示
70-8277築城基地(福岡県)築城基地内で展示
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