アメリカ空軍、BACNプログラム向けE-11Aを最大6機契約

アメリカ空軍、BACNプログラム向けE-11Aを最大6機契約

ニュース画像 1枚目:カンダハルに駐機するE-11A
© U.S. Air Force photo by Staff Sgt. Benjamin Gonsier
カンダハルに駐機するE-11A

アメリカ空軍は2021年6月2日(水)、戦場航空機搭載通信ノード(BACN)プログラム維持のため、ボンバルディアの子会社リアジェットとグローバル6000を最大6機、購入する契約を締結しました。6機のうち1機は確定発注、5機は運用維持のため、5年間を期限とする時期・数量未確定契約(IDIQ)です。

BACNを装備したグローバル6000は、アメリカ空軍でE-11Aと呼ばれています。アメリカ空軍は2020年1月27日(月)、E-11Aをアフガニスタンで1機墜落により失っています。現在、BACNプログラムは、有人で運航するE-11Aが3機、グローバルホークをベースとしたE-Q4Bが4機、2機種7機で運用しています。

BACNプログラムは、航空機を飛行させることでリアルタイムに状況把握し、情報共有、情報フローの確立を主な役割としています。特に、戦闘地域の高高度に派遣され、戦術データリンクや音声システムを提供するため、異なる無線周波数の変換、互換性の無い通信装置間を中継しています。

E-11Aは2008年に運用を開始、主にアフガニスタンで使用されています。上空から山や起伏の多い地形、離れた場所で直接通信が困難な状況でも、E-11AとE-Q4Bを通じて地上部隊が相互に情報を共有し、作戦が遂行されています。アフガニスタンでは作戦・地形上の理由から必要とされており、E-11Aは2017年に1万ソーティ、1万回の任務飛行を達成しています。

アメリカに拠点を置くボンバルディアのBACN対応チームは、運用されている航空機の支援、アップグレードを担っています。新たな発注に対してもウィチタ拠点でBACN機向けの通信機器の搭載を含めて対応し、ツーソン拠点では機内の内装と塗装作業を実施します。

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