カンタス航空、A330旅客機から貨物機へ2機改修

カンタス航空、A330旅客機から貨物機へ2機改修

ニュース画像 1枚目:旅客機から貨物機への改修作業 イメージ
© EFW
旅客機から貨物機への改修作業 イメージ

カンタス航空は2021年12月7日(火)、エアバスA330型の旅客機2機を貨物専用機に改修する計画を発表しました。2機のうち1機はカンタス航空の国際貨物事業で、もう1機はオーストラリア郵便公社の郵便事業で使用します。オーストラリア郵便公社向けの改修は2022年8月に作業を開始、2023年半ばから運用、2機目は2023年後半に運用開始予定です。

航空貨物事業は、コロナ・パンデミックの期間に需要が大幅に増加しています。この需要増加は一時的であるものの、eコマースとオンラインショッピングがコロナ禍で定着し、速達性の高い航空貨物を利用する需要拡大を受け、カンタス航空は旅客機から貨物機への改修を決定しました。

オーストラリア郵便公社向けに改修されるA330貨物機の搭載量は約50トンです。オーストラリア郵便公社向けにカンタス航空がエアバスA321型を改修した貨物機(P2F)を運航しており、この搭載量は約20トンです。A330は倍以上の搭載量を誇ります。

改修作業は、エアバスとSTエンジニアリングの合弁企業のエルベ・フルクツォイヴェルケ(EFW)が旅客機の座席取り外し、既存のキャビンドアを外し大きな貨物ドアへの交換、貨物ハドリング設備搭載と、作業全体を手掛けます。

なお、カンタス航空はオーストラリア郵便公社向けにA321PTFを2機運航し、12月に3機目を導入する予定です。2021年12月は、過去最高の5,200万個の小包を輸送した2020年12月の輸送量を上回ることが予想されています。

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