イギリス空軍C-130J、ビーチで着陸訓練 管制官・消防士も展開

イギリス空軍C-130J、ビーチで着陸訓練 管制官・消防士も展開

ニュース画像 1枚目:ビーチに着陸するC-130J
© Royal Air Force
ビーチに着陸するC-130J

イギリス空軍は2022年7月、イギリス西部のペンブリー・ビーチでC-130Jスーパーハーキュリーズの着陸訓練を実施しました。未整地・短距離の離着陸を念頭に開発された軍用輸送機C-130ですが、ビーチへの離着陸は珍しい訓練です。着地帯には、戦術航空統制官(前線航空管制)をはじめ、消防士・消防車も動員し、機体の能力確認や、関連する部隊の練度を高める目的で行われました。

戦術航空統制官は草地、砂漠、そして今回の訓練のようにビーチなど未整地に着陸する場合、事前に展開します。着陸帯を調査し、破片などを取り除き、複数回の離着陸に耐えられるか確認。さらに、舗装された滑走路と同じく着陸帯の両端にマークを施し、パイロットが着陸しやすいように準備します。消防車とともに消防士も万一の事態に備え、着陸帯付近に待機し、着陸するC-130Jの航空管制を行いました。

ニュース画像 1枚目:C-130Jを受け入れる戦術航空統制官
© Royal Air Force
C-130Jを受け入れる戦術航空統制官
ニュース画像 2枚目:ビーチに待機する消防車
© Royal Air Force
ビーチに待機する消防車

日本でも東日本大震災で被災した仙台空港に、C-130シリーズのMC-130Hコンバット・タロンIIが強行着陸したことが知られています。この受け入れ前に、アメリカ空軍の隊員が陸路で仙台空港に移動し、事前の準備を済ませ、実現した着陸でした。さまざまな状況を想定し、C-130の未整地での離着陸能力を最大限に発揮できるよう、各国空軍は定期的に滑走路以外の未整地、非舗装着陸帯での訓練を実施しています。

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