岩国錦帯橋空港10周年、どんな歴史・飛行機が見れるの?

岩国錦帯橋空港10周年、どんな歴史・飛行機が見れるの?

ニュース画像 1枚目:第71航空隊 US-2 救難飛行艇
© 海上自衛隊
第71航空隊 US-2 救難飛行艇

山口県岩国市にある岩国錦帯橋空港は、2022年12月に開港10周年を迎えます。海上自衛隊およびアメリカ海兵隊との軍民共用空港として2012年に開港した岩国錦帯橋空港。空港の歴史、軍民供用空港ならではの飛行機事情を紹介します。

「岩国錦帯橋空港」は一般公募による“愛称”で、正式名称は「岩国飛行場」です。その歴史は古く、1938年に旧海軍(大日本帝国海軍)の飛行場としてスタートしました。1940年7月から終戦まで、岩国海軍航空隊が配備され、終戦後はアメリカ海兵隊が接収。アメリカ空軍、海軍の使用を経て1958年からアメリカ海兵隊が基地を使用し、現在に至っています。日本の海上自衛隊は、1957年から基地施設を一部共同使用しています。

「岩国錦帯橋空港」としては、1964年以来48年ぶりに民間航空会社による定期便が再開しました。また、2017年8月から厚木基地からのアメリカ海軍空母艦載機部隊の移駐が順次開始され、2018年3月にすべての移駐が完了しました。

ニュース画像 1枚目:アメリカ海兵隊 VMFA-232 F/A-18Cホーネット
© U.S. Marine Corps photo by Lance Cpl. Kenny Nunez
アメリカ海兵隊 VMFA-232 F/A-18Cホーネット

現在、岩国飛行場には、アメリカ海兵隊の戦闘機F-35BやF/A-18、早期警戒機E-2Dなどのほか、海上自衛隊の多用機E-P3やUP-3D、OP-3C、U-36A支援機などの珍しい機体が多数展開しています。民間機では、全日空(ANA)が、羽田/岩国線を1日5便、那覇/岩国線を1日1便で運航しています。

ニュース画像 2枚目:にっさんさん 2022年9月15日撮影 9161 川崎 UP-3D 海上自衛隊
© FlyTeam にっさんさん
にっさんさん 2022年9月15日撮影 9161 川崎 UP-3D 海上自衛隊
ニュース画像 3枚目:kazuchiyanさん 2022年11月3日撮影 JA76AN ボーイング737-881 全日空
© FlyTeam kazuchiyanさん
kazuchiyanさん 2022年11月3日撮影 JA76AN ボーイング737-881 全日空

2022年12月10日(土)と11(日)には「岩国錦帯橋空港10周年記念イベント」が開催される予定で、山口県東部ご当地キャラの集合や、琉球國祭り太鼓による演舞、市町による出店などが予定されています。また、2023年4月15日(土)には「岩国基地 フレンドシップ・デー」が4年ぶりに開催される予定です。

ちなみに、日本にはアメリカ軍や日本の自衛隊と民間航空機が共用する軍民共用空港が岩国錦帯橋空港のほかにもあります。民間機と航空自衛隊、アメリカ空軍が共用する三沢空港(青森県)、海上自衛隊と共用する徳島空港(徳島県)、千歳飛行場(北海道)、茨城空港(茨城県)、小松空港(石川県)などがそれにあたります。こうした軍民共用空港では、民間の飛行場では見られない戦闘機などの軍用機を目にすることができるため、航空機の見学や撮影を目的に訪れる人もたくさんいます。

期日: 2022/12/10 〜 2022/12/11
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