台湾解禁!やっぱり近くて行きやすい、実際の出入国体験レポート 2022年秋

台湾解禁!やっぱり近くて行きやすい、実際の出入国体験レポート 2022年秋

ニュース画像 1枚目:台湾 台北松山空港
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台湾 台北松山空港

日本の水際対策が緩和され、3回のワクチン接種済みであれば、海外旅行がかなり身近になっています。特に台湾では、10月からコロナ以前と同様に、観光での入国が可能です。実際の台湾への入出国の状況や現地の状況をレポートします。

■台湾の入国制限は今どうなってる?

台湾への観光目的での入国について、10月13日から大幅な入国条件が緩和されています。入国時の強制隔離やPCR検査は撤廃され、ワクチンの接種義務などもなくなり、制限なく渡航が可能です。ただし、入国後7日間の自主防疫が求められます。自主防疫期間中は、検疫場所として自宅、親類、知人宅、ホテル等で1人1室が必要。ホテルなどへの移動についても、公共交通機関の利用が可能です。空港到着時に配布される検査キットで陰性であれば、自由に観光を楽しめます。

■台湾へのフライトと入国

今回利用したのは、羽田/台北(松山)線の全日空(ANA)。コロナ禍以前は、ボーイング787-8型機で毎日2便を運航していましたが、11月現在、毎日1便でエアバスA320型機(一部の日程では787、767も)で運航されています。ANAでは、11月より国際線の機内食の特別メニューがリニューアルされているとのこと。食意識が高い方に支持されている「グルテンフリー」の食事を事前に予約してみました。とても優しく上品な味わいで、しっかりと素材の旨味も感じることができ、通常食との違いを感じませんでした。

■機内食:特別メニュー「グルテンフリー」
<アペタイザー>
・ボイル海老とカリフラワー豆腐のムース
・鮭と野菜のセビーチェ
<メイン>
・チキンのクリーム煮 キャロットバターライス添え

ニュース画像 1枚目:ANA 国際線機内食 特別メニュー「グルテンフリー」
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ANA 国際線機内食 特別メニュー「グルテンフリー」

さて、羽田/台北(松山)間のフライトは、約3時間20分ほどで、あっという間に台北松山空港に到着です。台湾領域内では、上空からの写真撮影が禁止されているため、着陸までは窓からの景色の撮影は控えましょう。

航空機から降りると、コロナ対策のために実施している抗体検査キットが配布されます。このキットを受け取るだけで、検疫で待たされることはありませんでした。入国審査ではパスポートと機内で配布される入国カードだけで、接種証明や陰性証明は不要です。入国はスムーズで、コロナ禍での事前の心配もまったくなく、拍子抜けする感じでした。

ニュース画像 2枚目:台北松山空港 - 検査キット説明書
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台北松山空港 - 検査キット説明書
ニュース画像 3枚目:台湾 台北松山空港で配布された抗原検査キット 4回分
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台湾 台北松山空港で配布された抗原検査キット 4回分

配布された検査キットで到着初日に自己検査し、特に体調に変化がなければ、その後の検査の必要はないようでした。陽性の場合には、当局への連絡が求められます。

■現地の様子について

現地の様子をANA台北支店のみなさんにお伺いしました。「2020年5月から3ヶ月ほど運航を休止しましたが、コロナ禍でも常に台湾と日本間の運航を行っていました。2022年10月30日からは羽田/台北(松山)線を毎日1便に増便しており、ぜひ台湾へ観光に訪れてほしい。」と、台北支店長 満田氏は日本人観光客の戻りを期待されていました。

ニュース画像 4枚目:ANA 台北支店
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ANA 台北支店

台湾でもコロナ禍の影響で観光業への打撃は大きいものの、半導体への需要拡大で、一般的な景気はよく、若干物価も上昇している様子。台北の街には、観光客が少しづつ戻り始めているようでした。屋外・屋内共にマスクの着用が求められており、日本よりも厳しい感染対策が求められる状況でした。(2022年11月時点)

ニュース画像 5枚目:台北 寧夏夜市
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台北 寧夏夜市

■台湾からの出国・日本への入国

日本への入国については、2022年10月11日以降、ワクチンの3回接種証明書があれば、陰性証明書は不要です。ワクチン接種証明が無い場合、出国前72時間以内に受けた検査のコロナ陰性証明書が必要です。

台北・松山空港では、チェックインの際に、ワクチン接種の証明書、もしくは、「Visit Japan Web」の確認が行われます。

「Visit Japan Web」とは、日本入国時に必要な「検疫、入国審査、税関申告」を事前登録するウェブサービスです。到着空港での検疫にかかる時間を大幅に短縮することができるため、利用することをお勧めします。メールアドレスとパスワードを設定し、パスポート情報やワクチン接種証明書などの情報を入力します。若干の確認時間を必要としますが、簡単に登録が完了します。

ニュース画像 6枚目:Visit Japan Web 利用画面(すべての情報を登録した状態)
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Visit Japan Web 利用画面(すべての情報を登録した状態)

台北・松山空港から羽田空港へは、約2時間30分ほどのフライト時間です。羽田空港に到着すると、さっそく「Visit Japan Web」の登録確認が行われます。「審査完了」の画面を提示すれば、そのまま入国審査に進めます。

ニュース画像 7枚目:羽田空港到着に「Visit Japan Web」での事前登録が完了している場合に渡される札
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羽田空港到着に「Visit Japan Web」での事前登録が完了している場合に渡される札

今回の羽田空港のターミナルに降り立ってから、税関検査を終えるまで、約30分ほどの所要時間でした。コロナ禍以前とほぼ変わらない状態に戻りつつあります。

遠ざかっていた海外旅行も気軽に行けるようになったと感じました。現在、多くの航空会社が日本/台湾路線での運航を再開しています。久しぶりの海外旅行に台湾はいかがでしょうか?

■日本/台湾路線の運航航空会社 一覧(2022年11月時点)

・東京(羽田)/台北(松山)
全日空、日本航空、チャイナエアライン、エバー航空

・東京(羽田)/台北(桃園)
ピーチ、タイガーエア台湾

・東京(成田)/台北(桃園)
日本航空、チャイナエアライン、エバー航空、ピーチ、タイガーエア台湾、スクート、スターラックス航空

・東京(成田)/高雄
エバー航空

・大阪(関西)/台北(桃園)
チャイナエアライン、エバー航空、ピーチ、タイガーエア台湾、スターラックス航空

・大阪(関西)/高雄
エバー航空、タイガーエア台湾

・名古屋(中部)/台北(桃園)
チャイナエアライン、タイガーエア台湾

・名古屋(中部)/高雄
タイガーエア台湾

・札幌(新千歳)/台北(桃園)
チャイナエアライン、タイガーエア台湾、スクート、スターラックス航空

・仙台/台北(桃園)
タイガーエア台湾

・福岡/台北(桃園)
チャイナエアライン、エバー航空、タイガーエア台湾、スターラックス航空

・那覇/台北(桃園)
チャイナエアライン、ピーチ、タイガーエア台湾、スターラックス航空

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