「トップガン・マーヴェリック」で再注目のF/A-18戦闘機、2025年後半に新規生産が終了に

「トップガン・マーヴェリック」で再注目のF/A-18戦闘機、2025年後半に新規生産が終了に

ニュース画像 1枚目:kazuchiyanさん 2018年10月30日撮影 166906 ボーイング F/A-18E スーパーホーネット アメリカ海軍
© FlyTeam kazuchiyanさん
kazuchiyanさん 2018年10月30日撮影 166906 ボーイング F/A-18E スーパーホーネット アメリカ海軍

2023年3月12日に行われた第95回アカデミー賞の受賞式で、惜しくも作品賞の受賞を逃した映画「トップガン・マーヴェリック」。実写にこだわった戦闘機の飛行シーンは、航空ファンのみならず世界中の人々を唸らせました。

同作品で、主人公のマーヴェリックらパイロットが挑んだ任務の相棒に選ばれた、いわば戦闘機の“主役”がF/A-18スーパーホーネットです。映画でふたたび注目を浴びたF/A-18ですが、2025年後半に新造生産が終了されることが発表されました。

ニュース画像 1枚目:映画「トップガン・マーヴェリック」より、マーヴェリックとF/A-18
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映画「トップガン・マーヴェリック」より、マーヴェリックとF/A-18

F/A-18の製造元であるボーイング社によると、海外での受注に関しては2027年まで延長する可能性があるものの、2025年後半に新造生産を終了。 F/A-18分の生産リソースは今後、次世代の有人・無人航空機の生産に割り当てるとしています。

なお、F/A-18E/Fの耐用年数変更(SLM:Service Life Modification)は2030年まで継続するほか、進行中のEA-18Gグラウラー電子戦機の電子攻撃機能の改造は引き続き行われます。

同社はこのほか、戦闘機パイロット向けのトレーニングシステムT-7Aレッドホークと、MQ-25スティングレイ無人空中給油機の生産を増加すると発表。さらにF-15EXイーグルII戦闘機とボーイング777X旅客機の主翼コンポーネントは継続的に生産するとしています。

F/A-18は、1983年に運用を開始して以来、アメリカ海軍やオーストラリア、カナダ、フィンランド、クウェート、マレーシア、スペイン、スイスなど世界各国にシリーズ合計2000機以上を納入してきました。

映画の公開でふたたび注目を集めたF/A-18。あと数年で新造生産は終了されるものの、まだまだ現役戦闘機として世界中て活躍しています。日本では2023年現在、山口県にあるアメリカ海軍岩国基地に配備されていて、運が良ければ岩国飛行場から機体が飛ぶ姿を見学できます。

ニュース画像 2枚目:岩国飛行場で撮影されたアメリカ海軍のF/A-18E  オキシドールさん 2021年2月22日撮影 168367 ボーイング F/A-18E スーパーホーネット アメリカ海軍
© FlyTeam オキシドールさん
岩国飛行場で撮影されたアメリカ海軍のF/A-18E オキシドールさん 2021年2月22日撮影 168367 ボーイング F/A-18E スーパーホーネット アメリカ海軍
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