“贅沢すぎる”メキシコ政府専用機、ようやく売却決定!新オーナーはタジキスタン政府

“贅沢すぎる”メキシコ政府専用機、ようやく売却決定!新オーナーはタジキスタン政府

ニュース画像 1枚目:成田国際空港 2021年7月15日撮影 XC-MEX ボーイング787-8 ドリームライナー メキシコ空軍
© FlyTeam 空飛ぶ丸さんさん
成田国際空港 2021年7月15日撮影 XC-MEX ボーイング787-8 ドリームライナー メキシコ空軍

メキシコのアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール大統領は2023年4月21日、公約に掲げていた「贅沢すぎる政府専用機」ボーイング787-8型「機体記号:XC-MEX」の売却が決定したことを明らかにしました。購入に名乗りをあげたのは、中央アジアのタジキスタン政府。売却益は全て、メキシコの貧困地域での病院建設費用に充てるとしています。

XC-MEXは、アンドレス・マヌエル大統領が就任する以前の2018年に前政権が導入した政府専用機です。大統領はこれを不要として就任以来一度も使用せず、売却先を探していました。同機体は、787の試験飛行6号機「N787ZA “ZA006”」で「魔のティーンズ」と呼ばれています。これは製造時の不具合を修復した機体で、性能値よりも重量が重く燃費効率が悪いとされています。

ニュース画像 1枚目:羽田空港 2007年12月4日撮影  ツポレフ Tu-154M タジキスタン航空
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羽田空港 2007年12月4日撮影 ツポレフ Tu-154M タジキスタン航空

購入を決めたタジキスタン政府は、これまで国営のタジキスタン航空の機材を政府専用機として使用しており、日本への飛来実績もあります。しかし、経営難から事業規模を大幅に縮小しており、保有機はボーイング757-200型1機のみに。現在は、同国初の民間航空会社でボーイング737型6機を運航するサモン・エアが、事実上のフラッグキャリアです。今回購入した787政府専用機をこれら航空会社が運航するのか、政府自ら運航するのかも注目されます。

ニュース画像 2枚目:アタテュルク国際空港 2018年9月14日撮影 P4-SOM ボーイング737-93Y/ER サモン・エア
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アタテュルク国際空港 2018年9月14日撮影 P4-SOM ボーイング737-93Y/ER サモン・エア

メキシコ大統領のTwitterに投稿された動画では、売却決定の報告を豪華な機内で行うシーンが映し出され、普段見ることのない政府専用機の内部を伺い知ることができます。

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