2021年クリスマスに日本へ22年ぶりに飛来したエアバスの大型輸送機「ベルーガ」。2023年5月第2週目に、再びその勇姿を日本で見ることができそうです。
ベルーガは、エアバスA300-600型機を改造した大型輸送機で、エアバスでは2022年1月から同機を使用した大型貨物の輸送事業を実施。今回もその一環として、日本へ納入されるエアバス・ヘリコプターズ製のヘリコプター、スーパーピューマ225型2機を輸送するために、同社拠点のある神戸空港に飛来します。
すでにフランスを出発した「ベルーガ」ことエアバスA300-600ST型機「機体記号:F-GSTB」は、前回飛来した“Think Mobility (機体左側/ポートサイド)” “Join us (機体右側/スターボードサイド)”のスローガン入りの「F-GSTC」とは異なり、ノーマルカラーの機体です。
前回飛来時はロシア・ノヴォシビルスクを経由し5フライト時点で日本へ到着していましたが、今回は南回りのため、5フライト終えた5月8日現在、インド・コルカタに到着したところです。また、関西国際空港を経由して神戸空港へ到着していました。
■ ベルーガ「F-GSTB」これまでの行程
(日にち、便名、出発地 -> 到着地、飛行時間)
5/2:4Y8001便 トゥールーズ 15:39 -> マルセイユ 16:24 (0:45)
5/4:4Y8002便 マルセイユ 12:21 -> カイロ 17:28 (4:08)
5/7:4Y8003便 カイロ 09:27 -> ドバイ 14:09 (3:42)
5/7:4Y8004便 ドバイ 15:38 -> ムンバイ 20:01 (2:53)
5/8:4Y8005便 ムンバイ 05:19 -> コルカタ 07:42 (2:23)
5機製造された「ベルーガ」の初飛行は1994年9月、すでに1機が退役、運航中は4機です。「ベルーガ」の後継機として、A330をベースとした“A330-700L”新世代の「ベルーガXL」がすでに4機、運航を開始。「ベルーガ」と「ベルーガXL」は現在、計8機が運航しています。