「空飛ぶペンタゴン」“ナイトウォッチ” 岩国と横田へ飛来、747クラシック

「空飛ぶペンタゴン」“ナイトウォッチ” 岩国と横田へ飛来、747クラシック

ニュース画像 1枚目:岩国基地を離陸する“ナイトウォッチ” 2023年5月31日撮影 73-1676 ボーイング E-4B (747-200B) アメリカ空軍
© FlyTeam JJ747✈さん
岩国基地を離陸する“ナイトウォッチ” 2023年5月31日撮影 73-1676 ボーイング E-4B (747-200B) アメリカ空軍

アメリカ空軍が運航するE-4Bナイトウォッチ「機体記号:73-1676」が2023年5月31日、岩国基地(山口県)と横田基地(東京都)へ飛来しました。アメリカ・オースティン国防長官の来日に合わせ運航。ワシントンDC郊外のアンドルーズ統合基地から31日午前に岩国基地へ飛来し、同日午後には横田基地へ移動しました。

ニュース画像 1枚目:横田基地へ到着した“ナイトウォッチ” 2023年5月31日撮影 73-1676 ボーイング E-4B (747-200B) アメリカ空軍
© FlyTeam デルタおA330さん
横田基地へ到着した“ナイトウォッチ” 2023年5月31日撮影 73-1676 ボーイング E-4B (747-200B) アメリカ空軍

E-4Bナイトウォッチは、ボーイング747-200B型(クラシック・ジャンボ)をベースとした、アメリカ空軍が運用する空中指揮所機能(国家空中作戦センター)を備えた航空機です。「空飛ぶペンタゴン」や、「地球最後の日の飛行機」とも呼ばれています。核戦争に備え開発、冷戦下の1973年6月13日に初飛行し、計4機が製造され現在も運用されています。上空における核爆発で発生する電磁パルスから保護されるシールドが施されているほか、空中給油を受けることが可能で、複数日の間連続して飛行することも可能です。アメリカ海軍が、潜航する潜水艦との通信を中継・空中指揮を担う、ボーイング707-320型をベースとしたE-6マーキュリーと共に、空中指揮統制センターとして運用されることもあります。

ニュース画像 2枚目:フェアフォード空軍基地 2018年7月16日撮影 163918 ボーイング E-6B マーキュリー(707-300) アメリカ海軍
© FlyTeam Tomo-Papaさん
フェアフォード空軍基地 2018年7月16日撮影 163918 ボーイング E-6B マーキュリー(707-300) アメリカ海軍

平時は今回のような国防長官の外遊に使用されるほか、アメリカ大統領の外遊時には「エアフォース・ワン」に随行し、近くで待機することになっています。5月の「G7広島サミット」でのバイデン大統領来日時には、嘉手納基地(沖縄県)へ「74-0787」が飛来していました。

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