イギリス軍は2023年6月17日、チャールズ国王の誕生日祝賀行事の一環で「バースデーフライパス」を、バッキンガム宮殿やロンドン市内上空で行いました。イギリス空軍・海軍・陸軍の全70機が参加。英国中の各基地から飛来した航空機は、イングランド南東部で合流し、その後編隊を組んでロンドン上空を通過しました。
空軍のユーロファイターEF-2000戦闘機(タイフーン)18機は、君主を示す印「CR」を特別編隊飛行で披露。“C”はチャールズ、“R”は国王を意味するラテン語Rexを表しています。
第二次世界大戦中に製造された、空軍バトル・オブ・ブリテン・メモリアル・フライト(BBMF)所属のランカスターPA474重爆撃機や、14日に「お別れフライパス」を実施したC-130J輸送機(ハーキュリーズ)も参加。国王と女王両陛下や、集まった観客を魅了しました。
5月に行われたチャールズ国王戴冠式の祝賀飛行では、悪天候により規模が大幅に縮小されたことを受け、今回の「バースデーフライパス」では規模が拡大されたとのこと。空軍のアクロバットチーム“レッドアローズ”や、イギリス政府塗装のファルコン900LX、エアバスA330-200MRTT空中給油・輸送機、C-17輸送機、A400M輸送機、飛行訓練学校のH135(ジュノー)ヘリコプター、陸軍のAW159ワイルドキャットヘリコプターなどが参加し、華やかに実施されました。