日本航空(JAL)は2023年6月30日から、退役した機体の「航空機部品」をJALショッピングで発売しています。退役後、解体された航空機の部品を「航空機廃材」としてリサイクル、販売する企画の第2弾です。
今回も国内線で活躍したボーイング777-300型機「機体記号:JA8945」の廃材を利用。この機体は、2022年5月に羽田空港の旧整備場格納庫内で解体が行われていました。長年航空機の運航を支えてきた「本物」をそのままに、廃材をJALの整備士が一点ずつ仕上げているため、数量限定販売となっています。
■キャビンウィンドウ カットモデル
機体の外側、客室窓の切り抜きです。「JA8945」の前方から2番目と3番目のドアの間に使用されていた窓とのこと。「JAPAN AIRLINES」の“AIRLINES”と描かれている部分です。裏側は機体構造そのものといった風貌で、位置を示すステーションナンバーも書かれたままの状態に。機体の識別板をモチーフとしたプレートも付属しており、なかなか出回らない貴重な逸品です。
価格:350,000円
*限定6個
■VHFアンテナ カットモデル
機体後部、胴体下部に装着されていたVHFアンテナ。パイロットが地上の管制官と通信するのに使うシステムで、副操縦士用の系統で使用されていました。カットモデルとして、裏面の機体との取り付け部もそのままになっています。
価格:150,000円
*限定1個
■エクスターナルパワーパネル カットモデル
飛行機が駐機場に到着し、シートベルトサインが消える寸前に、地上では航空機による発電から、空港が電力を供給する体制に切り替えることがあります。その際、地上から伸びる電源コードを機体で受ける場所が、カットモデルとして登場しました。大型機らしく、小型機では1つしかない受け口が2つあるほか、地上作業者が現在の電源状況を確認するライトも点灯はしないものの残されています。機体には1箇所にしか装着されておらず、販売個数も限定1個のみです。
価格:300,000円
*限定1個
他にも、「カーゴコントロールパネル カットモデル / 300,000円=限定1個」「テイルストライク カットモデル / 150,000円=限定1個」「ドレインマスト カットモデル / 150,000円=限定1個」「ATCアンテナ カットモデル / 90,000円=限定1個」「DMEアンテナ カットモデル / 90,000円=限定1個」が販売されています。
JALでは国内で退役機をリサイクルする取り組みを進めており、今後も航空ファンを喜ばせる面白い商品が発売されることに期待したいです。