オリエンタルエアブリッジ Q400でイレギュラー運航、機内に白い煙が発生 原因は漏れ出た潤滑油

オリエンタルエアブリッジ Q400でイレギュラー運航、機内に白い煙が発生 原因は漏れ出た潤滑油

ニュース画像 1枚目:ORC67便に使用されていたANAウィングスとの共通事業機 DHC-8-400
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ORC67便に使用されていたANAウィングスとの共通事業機 DHC-8-400

オリエンタルエアブリッジは2023年7月4日、1日に発生した福岡発宮崎行きORC67便のイレギュラー運航について、調査結果を発表しました。フライト中、機内に白い煙のようなものが発生し、目的地である宮崎空港へ13時25分に緊急着陸。搭乗者は緊急脱出を行いました。

運航機材は、オリエンタルエアブリッジの運航乗務員と客室乗務員によって運航されていた、ANAウィングスとの共通事業機のDHC-8-400型機「機体記号:JA844A」でした。

公表された調査結果によると、エンジンを駆動させるのに必要な潤滑油が漏れていたことを確認。エンジン内部から漏れ出た潤滑油が、空調システムを通じて流入し、気化したことで白いミスト状の気体が機内に発生した可能性が高いとしました。一般的に、旅客機はエンジンからの圧縮空気を空調システムを通じて機内へ取り込みます。そのため、何らかの原因でそこに潤滑油が流入したとみられます。同社とANAウィングスは、保有する全機への点検も実施済みで、根本原因の究明と再発防止に努めるとしています。

オリエンタルエアブリッジは、ATR42-600型機「JA10RC」と、DHC-8-200型機「JA802B」「JA803B」計3機のみを保有しているほか、共通事業機としてDHC-8-400も運航しています。

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