“サメ肌”面積拡大で省エネに?JAL 燃費改善効果を計る飛行実証実験スタート!

“サメ肌”面積拡大で省エネに?JAL 燃費改善効果を計る飛行実証実験スタート!

ニュース画像 1枚目:リブレット形状を施すボーイング737-800型機「機体記号:JA331J」
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リブレット形状を施すボーイング737-800型機「機体記号:JA331J」

日本航空(JAL)は2023年11月12日から、燃費改善効果を計る飛行実証実験を開始しました。使用機材はボーイング737-800型機「機体記号:JA331J」です。同機の胴体側面下部に約25平方メートルの“サメ肌加工”を施し、12日のJL661便(羽田/帯広線)から就航しています。

飛行実証実験は、2022年7月から宇宙航空研究開発機構(JAXA)、工業用塗料などを手掛けるオーウエル社などと共に、2機の737-800胴体下部に約60平方センチメートルの“サメ肌加工”を施し、続けられていました。今回、これまでの実験で十分な耐久性を有することが確認できたため、より大面積での燃費改善効果の検証を進めることになりました。

ニュース画像 1枚目:リブレット形状を大面積施工する様子
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リブレット形状を大面積施工する様子

オーウエル社のPaint-to-Paint Methodという、既存の塗膜上に水溶性の型で塗膜に凹凸を形成する手法を採用し、水の抵抗が軽減される微細な溝構造のリブレット形状(サメ肌形状)を施工。空気の流れに沿って機体外板に微細な溝構造を形成することで、飛行時の抵抗を軽減することができます。

2024年度以降、同様のリブレット形状を国際線機材へも施工する計画で、さらなるCO2排出量の削減に取り組みます。

期日: 2023/11/12から
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