**<能登半島地震による救助活動のために「名古屋市消防出初式」「大阪市消防出初式」の中止が発表されています>**
年明けを彩る各地の消防出初式。一斉放水やはしご乗りなどがピックアップされがちですが、地域の消防航空隊に所属する消防ヘリも多数登場し、活躍しています。今回は、東日本や東海の主要都市で開催される出初式の情報を、地域に所属する消防ヘリと共にお伝えします。
■東京消防出初式 2024 1月6日(土)開催
毎年、東京ビッグサイトで行われる「東京消防出初式」。江戸消防記念会によるはしご乗り演技も見どころの1つですが、航空ファンにとって気になるのは、東京消防庁航空隊のヘリコプターでしょう。例年の出初式では、部隊検閲及び消防演技に登場し、展示飛行や訓練展示を行っています。2023年の出初式では、ユーロコプターEC225LP型ヘリコプター「機体番号:JA119Y(ゆりかもめ)」、AS365N3型ヘリコプター「JA119G(つばめ)」、アグスタAW139型ヘリコプター「JA14TD(ちどり)」の3機が登場。圧巻の異種編隊飛行や高層建物救助演技など、ヘリコプターが大きな活躍を見せました。東京消防庁航空隊には総勢8機のヘリコプターが所属しており、参加する機材を予想してみるのも面白そうです。
■横浜消防出初式 2024 1月7日(日)開催
「横浜消防出初式」では、横浜赤レンガ倉庫・象の鼻パークを会場に、消防総合訓練や2度の一斉放水をはじめとした様々な催しが行われます。毎年、横浜市消防航空隊のヘリコプターが登場しており、海難事故などを想定した捜索・救助訓練や一斉放水などに参加。一斉放水では、ヘリコプターのほかにも消防車・消防艇が参加し、陸・海・空が共演するダイナミックな放水を見ることができます。
横浜市消防航空隊には2機のアグスタAW139型ヘリコプター「機体番号:JA131Y(はまちどり1)」と「JA152Y(はまちどり2)」が所属。このうち、2023年に登場したのは「機体番号:JA152Y(はまちどり2)」で、今年の出初式のメインビジュアルにも登場しています。
■千葉市消防出初式 2024 1月13日(土)開催
「千葉市消防出初式 2024」は、千葉市中央区のハーバーシティ蘇我・共用第2駐車場内にて開催。車両行進、消防隊総合演技、車両見学などの催しが実施されます。千葉市消防航空隊所属のヘリコプターも参加。同隊にはユーロコプターAS365N3型ヘリコプター「JA119C(おおとり1号)」及び「JA03CF(おおとり2号)」の2機が所属しており、海上での救助活動などを披露します。
■令和6年名古屋市消防出初式 1月6日(土)開催
名古屋市西区の庄内緑地で開催される「名古屋市消防出初式」。消防団による分列行進や消防訓練のほか、消防ヘリコプターによる展示飛行も見どころ。例年、名古屋市消防航空隊所属のヘリコプターが登場し、展示飛行と消防訓練に参加しています。式典終了後は庄内川河川敷に設置されるイベントコーナーにて、消防ヘリコプターの展示も実施。空からだけでなく、地上にいるヘリコプターを間近で見ることが可能です。
名古屋市消防航空隊には、ユーロコプターAS365N3型ヘリコプター「機体番号:JA758A(のぶなが)」及び「JA08AR(ひでよし)」が所属しています。
後編では、大阪・神戸・広島などの西日本の主要都市で開催される出初式を紹介予定です。普段は空の上から市民の安全を支えているヘリたちの晴れ舞台を、この機会に見に行ってみるのもいいかもしれません。