羽田着の輸入航空貨物を鉄道輸送!JR貨物&郵船ロジ、モーダルシフトに向けたスキームを構築

羽田着の輸入航空貨物を鉄道輸送!JR貨物&郵船ロジ、モーダルシフトに向けたスキームを構築

ニュース画像 1枚目:鉄道輸送の様子
© JR貨物 / 郵船ロジスティクス
鉄道輸送の様子

日本貨物鉄道(JR貨物)と大手フォワーダー郵船ロジスティクスは、2023年12月22日に羽田空港へ到着した輸入航空貨物の国内配送に、鉄道を使ったスキームを構築したことを発表しました。

これまで羽田空港に到着した輸入貨物は、トラックに積み替えて輸送を行なっていました。鉄道輸送はトラック輸送と比較して、料金や輸送時間、鉄道コンテナへの積み込み時間や作業人員確保が課題となっていましたが、東京国際エアカーゴターミナル(TIACT)協力のもと、今回鉄道輸送のスキーム構築を実現しています。

羽田空港は、JR貨物が拠点とする「東京貨物ターミナル駅(東京都品川区)」に近い地理的優位性があります。これによって、輸送距離や貨物量などの条件によってはトラック輸送と同等の時間、料金での手配を実現。また、貨物列車のCO2排出量はトラックの約11分の1であることや、貨物列車1編成の輸送能力は10tトラック約65台分に相当することなどから、環境問題や労働力不足など“物流の2024年問題”への対応が可能になります。

郵船ロジスティクスは2030年までに、グループ全体で温室効果ガス排出量を45%削減する中期目標を設定しています。JR貨物との航空貨物におけるモーダルシフト(環境負荷の少ない鉄道輸送などへの置き換え)を実現し、両社で環境負荷を減らす対応を進めます。

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