2023年の「FlyTeam イベント情報」において、アクセス数の多かった航空イベントを1~5位のランキング形式でお届けします(2023年1月1日~2023年12月28日集計)。
入場規制や飲食の制限のない航空祭が完全復活した2023年。もっとも注目を集めたのは、2019年以来4年ぶりに開催された「岩国基地 フレンドシップ・デー 2023」 (山口県岩国市)でした。アメリカ海軍のF/A-18E/Fスーパーホ-ネット戦闘機、海兵隊のF-35BライトニングII戦闘機のほか、太平洋空軍F-16戦闘機デモチームが展示飛行プログラムに名を連ねます。さらに、ブルーインパルスも参加!エアレースパイロット室屋義秀さんによる曲技飛行、ウイスキーパパ競技曲技飛行チームによるデモフライトも予定されるなど、これ以上ないほど豪華なプログラムが予定されていました。しかしながら当日はあいにくの悪天候。ブルーインパルスなどの展示飛行中止やプログラム変更が相次ぐ中、米軍機はベイパーコーンをバリバリ吐きながら、圧巻のフライトを披露したのでした。
2位は、「エア・フェスタ浜松 2023」(静岡県浜松市)で、ブルーインパルスによる展示飛行のほか、航空自衛隊のF-2、F-15戦闘機の機動飛行などを実施しました。3位は、4年ぶり通常開催の「岐阜基地航空祭 2023」(岐阜県各務原市)です。生憎の空模様の中、飛行開発実験団のC-2輸送機、T-7練習機、T-4練習機、F-2、F-15戦闘機という異機種混合の大編隊機動飛行など、岐阜基地ならではのプログラムを実施。午後には「ブルーインパルス」による展示飛行も行われました。
上位にランクインしたイベントの特徴は、ブルーインパルスの展示飛行が予定されている、普段目にすることができない米軍機が飛ぶ、基地ならではのプログラムがあるなど、いずれも人気に納得です。2024年も、航空祭や基地開放イベント情報をお届けして参ります。以下、アクセスが多かった1位から5位までのイベントを紹介します。
■1位:岩国基地 フレンドシップ・デー 2023
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海上自衛隊/アメリカ海兵隊岩国航空基地で4月15日(土)に開催した「岩国基地 フレンドシップ・デー 2023」の来場者は約6万2千人。終日天気に恵まれず、航空自衛隊のF-2戦闘機は通過飛行するのみ、「ブルーインパルス」は地上滑走のみの展示となる中、米軍戦闘機はデモ飛行を実施。悪天候ならではのフライトを見せました。
■2位:エア・フェスタ浜松 2023
航空自衛隊浜松基地で10月29日(日)に開催した「エア・フェスタ浜松 2023」の来場者は約8万人。ブルーインパルスの展示飛行が行われたほか、おとなり岐阜基地の飛行開発実験団所属F-2戦闘機の機動飛行、U-125A救難捜索機、UH-60J救難ヘリコプターによる救難展示などを実施するなど、空自機が活躍しました。
■3位:岐阜基地航空祭 2023
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航空自衛隊岐阜基地で11月12日(日)に開催した「岐阜基地航空祭」の来場者は約13万8千人。日本で岐阜基地でしか見ることのできない“飛実”こと飛行開発実験団に所属するC-2やF-2などの異機種大編隊飛行が見どころでした。
■4位:小松基地航空祭 2023
航空自衛隊小松基地で10月7日(土)に開催した「小松基地航空祭 2023」の来場者は約5万人。入場制限のない4年ぶりの通常開催でした。今回もっとも注目されたのは、同基地で8月に実施した日豪・伊共同訓練にあわせて塗装したF-15戦闘機のスぺマ機(特別塗装機)の展示飛行です。飛行教導群アグレッサー部隊のF-15も登場しました。
■5位:横田基地日米友好祭 2023
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アメリカ空軍横田基地(東京都福生市)で5月20日(土)と21日(日)に開催された「横田基地日米友好祭 2023」の来場者は19万3千人。太平洋航空団(PACAF)のF-16戦闘機やアメリカ空軍CV-22Bオスプレイによるデモ飛行や、恒例のパラシュート降下デモも行われました。