大韓航空、仁川に航空エンジン整備工場を建設 アジア最大級規模に

大韓航空、仁川に航空エンジン整備工場を建設 アジア最大級規模に

ニュース画像 1枚目:仁川国際空港近くに建設予定の大韓航空の航空機エンジン整備工場
© 大韓航空
仁川国際空港近くに建設予定の大韓航空の航空機エンジン整備工場

大韓航空は、韓国・仁川国際空港近くの雲北で航空機エンジンの整備工場の建設を開始したと発表しました。新工場は2027年の開設を目指しており、完成するとアジア最大級となる計画です。2024年3月14日に起工式が行われ、大韓航空のチョ・ウォンテ会長兼CEOのほか、仁川広域市長らが出席しました。

工場は、地下2階地上5階建て、延べ床面積約14万平方メートル以上に及びます。総工費約650億円の施設建設は、韓国のコロン・グローバルが担当、2016年以来運用されている既存のエンジンテストセル(ETC)に隣接して建設されます。

従来、大韓航空は富川(プチョン)の施設でエンジン整備を行い、雲北のETCで最終的な性能テストを補完していました。新工場の建設により、エンジン整備の全過程が1か所に集約されることで運用効率を高めます。

また、大韓航空は、年間100基のエンジン整備能力を360基まで強化し、より多様なエンジンタイプに対応するとしています。現在、同社はプラット・アンド・ホイットニーのPW4000とGTF、CFMインターナショナルのCFM56、ゼネラル・エレクトリックのGE90-115Bなど6機種のエンジンをオーバーホールしていますが、GEのGEnxやCFMIのLEAP-1Bなど3機種を追加予定。さらに、アシアナ航空のエンジンの整備も検討しており、エアバスA350で使用されるロールス・ロイスのトレントXWBにも対応する計画です。

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