日本にも飛来したドイツのVIP輸送機、A310「10+21」が退役【画像】

日本にも飛来したドイツのVIP輸送機、A310「10+21」が退役【画像】

ドイツ空軍のVIP輸送機、エアバスA310「10+21」が、2014年6月30日で退役します。6月13日には政府専用機として最後の飛行を完了し消防車の放水アーチで迎えられました。

A310「10+21」

「10+21」はもともと旧東ドイツの航空会社、インターフルークの所有機で、東西統一後の1991年にドイツ空軍機となりVIP輸送機に改装されました。客室前方には会議室と個室などが設けられ、後方には随行員用にビジネス22席、エコノミー57席の客席が設けられています。衛星電話やファクシミリなど最新の通信機器も備えられています。

A310「10+21」インターフルーク時代


A310「10+21」2

西ドイツの初代首相を務めた「コンラート・アデナウアー」と命名され、ブルーのラインがペイントされた「10+21」は、1993年からドイツ首相などの外遊に使用され、2003年からは黒、赤、金のラインと「Bundesrepublik Deutschland (ドイツ連邦共和国)」にリペイントされ、VIP輸送のほか自国の避難民輸送などにも使用されました。日本にも飛来した実績があります。

A310「10+21」3

2011年3月には後継機となるエアバスA340が導入され、「10+21」は退役することが決められました。

ドイツ空軍 A310「10+21」の航空フォト

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