運輸安全委員会、ダイジェスト22号発行 小型機の事故増加を受けて分析掲載

運輸安全委員会、ダイジェスト22号発行 小型機の事故増加を受けて分析掲載

国土交通省運輸安全委員会は2016年9月27日(火)、年に4回から5回発行している事故分析集「運輸安全委員会ダイジェスト」の第22号を発行しました。第22号では、近年の個人小型機、滑空機の事故増加を受けて調査事例4つが紹介されています。

「運輸安全委員会ダイジェスト」は、運輸安全委員会が担当する鉄道事故、航空事故、船舶事故のうち、各号1分野に特化して発行している事故分析集で、航空分野での発行は2015年9月発行の第18号以来となります。

今回発行された第22号では、個人や愛好家団体などが所有・操縦する小型機や滑空機による事故が増加傾向にあることに触れ、その事故の大多数が人的要因により発生していることが紹介されています。

このほか近年の事故分析から飛行時間1,001時間以上の経験がある操縦者でも事故が多いこと、50代と60代の操縦者による事故が全体の6割を占めているとして、経験を積んでいる操縦者の自信過剰が事故の原因に関与した事例も少なくないと指摘しています。

なお、ダイジェストでは具体的な事故調査事例として、2015年5月に発生した「たきかわスカイパーク」から離陸したグライダー、機体番号(レジ)「JA20TD」の墜落事故、2014年5月に「ふくしまスカイパーク」で発生したエクストラEA300「JA111L」の不時着事故、2015年4月に韮崎滑空場で発生したシャイベSF-34B「JA2446」の機体損傷事故、同じく2015年4月に、鹿児島空港で発生したセスナ172「JA3857」の胴体着陸事故の調査事例4つを紹介しています。

この記事に関連するニュース
メニューを開く