旅行会社のエイチ・アイ・エス(HIS)は2017年5月26日(金)、連結子会社のアジア・アトランティック・エアラインズ(AAA)が第三者割当増資を実施し、HISの特定子会社から外れると発表しました。AAAは、定期便ではバンコク、プーケット発着の瀋陽線、定期チャーター便でバンコク/新千歳線などを運航しています。
6月上旬を目途に、AAAは香港の航空リース会社「Sky Cruiser Holding Co., Ltd.」と、タイの航空サービス会社「Aerolance Co., Ltd.」に第三者割当増資を実施する予定で、AAAのHIS持ち株比率は9割弱から3割弱へ下がり、AAAはHISの持分法適用会社になります。
2015年に国際民間航空機関(ICAO)がタイの航空会社の監督官庁であるタイ国民間航空庁(CAAT)などに安全運航に関わる審査体制について「重大な懸念」があるとの監査結果を発表して以来、日本や韓国がタイを本拠地とする航空会社の新規乗り入れ、増便を禁止する措置を講じたことから、第三者割当増資により、財務基盤の強化に加え、中国を中心としたアジア圏への新規路線開設と販売推進に転向していく模様です。詳しくは、HISのウェブサイトを参照ください。
