福岡空港、民営化で30年後に国内33路線、国際64路線の展開が目標

福岡空港、民営化で30年後に国内33路線、国際64路線の展開が目標

ニュース画像 1枚目:福岡空港、国際線地区イメージ
© 航空局
福岡空港、国際線地区イメージ

福岡空港の民営化を受託した福岡エアポートホールディングスなどは、30年後のイメージとして国内線で30都市33路線、国際線で25カ国64路線の展開を目指し、特に東アジア、東南アジアのネットワークを豊富に持ち、スカイトラックスのワールド・エアポート・スター・ランキングで5スターエアポートの定着を目指すとしています。

航空局が福岡空港の運営委託の優先交渉権者に選定した代表企業の福岡エアポートHD、コンソーシアム構成員は西日本鉄道、三菱商事、チャンギ・エアポーツ・インターナショナル、九州電力の提案内容を公表しました。

路線増にはエアライン誘致専任部署を設け、日本・海外拠点が連携して営業活動を実施するほか、福岡県・福岡市との協議する場を通じた連携強化と24時間空港の特性を活かして早朝・深夜便の就航を希望するエアラインを北九州空港に誘導します。誘致での具体策としては、わかりやすい料金体系の導入、ターゲット路線の誘致と定着を図る長期割引の導入、新規路線と増便を喚起する割引体系を導入します。活動としては、2019年から2024年に東南アジア路線に注力することで6年後に8路線を加え、2025年から2033年には東・東南アジア路線を中心に25路線を加え、これ以降は欧米、オーストラリア、インド路線など16路線を加えるイメージです。

空港サービスでは、Free「楽に」、Fast & Seamless「早く」、Fun「楽しく」を推進する「3F」を標語とし、さらに将来の変化にFlexible「しなやかに」対応する方針です。旅客ビル施設のおもてなしと賑わいを創出する演出で、日本の玄関の役割を担う内際連絡バスを専用道化するなど旅客ビル施設間の移動時間を5分以内に短縮する計画です。また、都心部に不足するホテル・オフィス機能を設け、都市機能を補完するほか、一般利用客が年800万人以上の複合商業施設を新設し、集客機能を強化します。

また、2025年の増設滑走路の供用開始にあわせ、旅客数1,600万人に対応する国際線旅客ビル施設に拡張、1時間45回から50回の滑走路処理容量を目指し、平行誘導路二重化範囲の拡大で滑走路占有時間の短縮を図るほか、航空機の進入方式に直線進入方式を導入、さらに国際線地区に格安航空会社(LCC)向け棟を新設する計画です。

このほか、九州各地の観光地とのダイレクトアクセス、特に北九州地域とのバス、鉄道との連携の強化、地域や行政と共同でまちづくりや人づくりに取り組むほか、「安全・保安推進室」を設置して保安面での強化に取り組みます。

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