ボーイングは2019年5月16日(金)、737 MAX向けの最新ソフトウェア開発、関連するシミュレータテスト、ボーイング社内のエンジニアリング試験飛行を完了したと発表しました。エチオピア航空の墜落を受け、世界各国の航空会社が導入した737 MAXが運航停止となっていますが、修正された最新のソフトウェア適用により、飛行再開への道筋がつきます。
エチオピア航空、さらにその前に墜落したライオンエアの事故では、失速を防ぐ自動制御システム(MCAS)の誤作動が指摘され、この修正ソフトウェアが開発されました。最新ソフトウェアを適用し、207フライト、360時間以上にわたる737 MAXによる飛行が実施されています。
パイロットがさまざまな飛行シナリオに基づき、どのように機体を操縦し、ディスプレイに表示される情報を用いるかなど、アメリカ連邦航空局(FAA)が要求する追加情報を提供しています。FAAと世界各国の規制当局に必要なすべての情報を提供し、同時に最終の認証を獲得するフライトの準備を進めています。
ボーイングは、これらの一連の認証手続きと並行し、737 MAXの運航を再開する航空会社に対し、その長期的な運用サポート、トレーニングの強化、教育関連の資料開発も進めています。FAAの審査には、時間がかかることも想定されています。