KDDIとKDDI総合研究所、新潟県魚沼市、富士通は2019年10月23日(水)から11月6日(水)まで、小型携帯電話基地局を搭載したヘリコプター「ヘリコプター基地局」による通信手段確保の実証実験に成功したと発表しました。この実験に中日本航空のヘリコプター、AS350Bの機体番号(レジ)「JA9429」が使用されています。
災害時に携帯電話の利用が困難なエリアで、通信手段の確保と救助活動に貢献することを目的に、国内で初めて実施された実験です。実施場所は新潟県魚沼市銀山平で、通信エリア外にある携帯電話の位置推定と、ヘリコプター基地局によりエリア化された範囲内での通話やSMSでの通信が確認されました。
ヘリコプター基地局は、ヘリコプターに小型の携帯電話基地局を載せて上空から電波を発射し、携帯電話エリア外の一部をエリア化します。これにより、災害時に携帯電話サービスの提供が困難な状況でも、上空からの電波でエリア化された範囲内で一時的に携帯電話による通信が利用できます。また、ヘリコプター基地局の移動管理機能でカバーするエリア内の携帯電話の在圏状況や位置推定が可能になります。
KDDIとKDDI総合研究所は、今回の実証実験で得た結果をもとに、今後、国や自治体と連携し災害時における救助活動への活用を目指します。