日本空港ビルデングなど9社が出資する羽田みらい開発は2020年7月3日(金)、天空橋駅に直結する大規模複合施設「HANEDA INNOVATION CITY(羽田イノベーションシティ)」を開業します。羽田空港跡地第1ゾーン整備事業の第1期事業として開発を進めていた施設で、「HICity(エイチ・アイ・シティ)」の略称で呼ばれます。開業時に予定していたオープニングイベントは、新型コロナウイルスの影響で9月に延期となります。

「HICity」は、羽田空港に隣接し、羽田みらい開発と大田区が官民連携で開発する、「先端」と「文化」の2つをコア産業とするまちです。モビリティ、健康医療、ロボティクスなどに関する「先端」産業を核とした企業を集積するとともに、日本の食や音楽、観光などを発信し、新たな体験や価値を創造・発信する未来志向のまちづくりを推進します。

HICityは複数の建物が点在しており、これらを結ぶイノベーションコリドーは、日本庭園の配植をベースにした植栽や、花札の絵柄に現代モダンアートの要素を加えた「花燈籠」が施されているほか、屋上には、足湯スカイデッキが整備されています。

最新のMR技術を使った体験型施設では、日本の四季や古くからある風景をはじめ、今まで見たことがないような新しい姿となった仮想の現代日本を旅し、物語の中に迷い込んだかのような世界が体験できます。また、戦闘機のフライトシミュレーターを導入した日本初の体験型施設「LUXURY FLIGHT」では、躍動感ある戦闘機ファイター体験ができ、3機同時対戦なども楽しめます。

このほか、日本の食文化や郷土料理が楽しめる飲食店や大田区の人気店など、さまざまなテナントが集結し、海外からの観光客だけでなく、日本人にとっても日本食の魅力が再発見できます。

グランドオープンは2022年の予定で、先端医療研究センター、研究開発拠点の一部、アート&テクノロジーセンターが加わります。