ボーイングは2012年7月30日、社有のF-15サイレントイーグル・デモンストレーターで、次世代統合ヘルメット・マウンテッド・キューイング・システム(JHMCS)II/hの試験を行っていることを発表し、サイレントイーグルの開発が継続していることを改めてアピールしています。
JHMCS II/hはビジョン・システム・インターナショナルが開発したもので、パイロットがバイザーをとおして目標を見ることで、センサーや兵装を指向することが可能です。従来のものに比べ、人間工学的に優れ信頼性も高く低コストという特徴があります。
サイレント・イーグルは従来のF-15Eストライクイーグルを改設計し、ステルス能力を身に付けようとするものです。韓国、シンガポール、サウジアラビアなどへ売り込みが図られていますが、本格的なステルス機であるF-35にユーザーの関心は移っており、前途は厳しそうです。