ドイツ空軍は2023年8月15日、2機運用する政府向け専用機エアバスA340-300型機を、数週間以内に退役させることを明らかにしました。同軍ではすでに老朽化したA340の後継機として、エアバスA350-900型機を3機運用しており、「機体記号:16+02」は9月に、「16+01」は2024年末に退役する計画でした。
即時退役させる理由とみられるトラブルは、8月14日に発生。「16+01」による外務大臣の豪州訪問時、経由地であるアブダビ(アラブ首長国連邦)を離陸した際、主翼フラップを格納できず、燃料投棄後にアブダビへ引き返しました。その後、修理を行なったものの修復することができず、機材トラブルにより外遊自体が中止となりました。
ドイツ空軍A340の日本への飛来は、「16+01」は2019年10月、「16+02」は2022年4月が最後に。2023年5月のG7財務大臣・中央銀行総裁会議(新潟空港)、G7広島サミット(広島空港)では、A350が使用されていました。
2機のA340はいずれも、ルフトハンザドイツ航空で使用されていた中古機。「D-AIGR (16+01)」は機齢24年、「D-AIFB (16+02)」は機齢23年でした。
Mit den #A350 stehen der Flugbereitschaft robuste und moderne Flugzeuge für die Langstrecken zur Verfügung.
— Team Luftwaffe (@Team_Luftwaffe) August 15, 2023
Wir werden die beiden #A340 so schnell wie möglich, d.h. in den kommenden Wochen vorzeitig außer Dienst stellen.
Die beiden Airbus A340 sollten ursprünglich im September… pic.twitter.com/P7HP3APex1