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A350-900、エコノミー標準が幅18インチなど快適性高まる 【画像】

エアバスは2014年11月20日(木)、最新鋭機のA350-900試験飛行機に関係者を乗せフライトしたほか、機内を公開しました。

このテスト機MSN005、機体記号(レジ)「F-WWYB」は、航空会社と同様に座席を装備した機材です。ビジネスクラスはライフラットシートの1列4席、計42席、エコノミークラスは1列9席、計223席となっています。エアバスはこの機材の快適性をアピールしています。

■A350 XWBの特徴を語ったマーケティング・ディレクターのマイク・バウザーさん

胴体は形状が卵型になっており、客室内の最大幅は5.61メートルです。A330、A340と比べ広くなった点が「eXtra Wide Body (エクストラ・ワイド・ボディ)」と「XWB」とする理由です。最大のライバルと見られる787と比べると12.7センチ広く、客室が広くなること強調しています。エコノミーの標準シートの幅を18インチとしたのも、この客室内の幅の広さに由来します。

機内エンターテインメントにはタレスに加え、パナソニック・アビオニクスが提供します。いずれのエンターテインメントが採用されても、第4世代のエンターテインメントとなることから、エコノミーでも10インチ程度の高解像度のモニターが採用されます。また、特に足元にエンターテインメント用の装備が床下に収められ、シート下に設けられていた箱が無くなることから、どの座席でも足を伸ばして快適な移動を楽しめます。

■787と同様に機内で働く環境が向上する

空調面でも工夫が加えられています。与圧は6,000フィートの状態を保ち、A380と同様の高い湿度を保ちます。さらに、A350-900は客室全体を7つのエリアに分け、温度や湿度を管理します。このため、客室内でこまめに温度を変化させ、機体後部のエコノミーは暖かめ、中央部前方エコノミーは低めといったエリア毎に空調や温度調節を行います。

収納のオーバーヘッドビンも大型化されています。機体両端にはキャスター付きスーツケースが5個、中央の頭上手荷物入れにはキャスター付きスーツケースが3個、中型バッグ2個を収納できます。

また、炭素繊維を胴体に採用していることから、これまでのエアバス機材と比べ、最も大きい窓となり、外の眺めを快適に楽しむことができるようになります。

日本航空(JAL)は確定発注でA350-900が18機、全長が7メートル長いA350-1000が13機、計31機を導入します。初号機の引き渡しは予定通りカタール航空へ2014年12月に納入され、アジアではベトナム航空へ2015年に初号機が引き渡しされます。このほか、フィンエアーにも2015年に納入されます。

JALの2019年の導入も待ち遠しいですが、一足先にデリバリーされる航空会社のA350でのフライトを計画するのも良いかもしれません。

■エコノミークラスはテスト機は「3-3-3」の配列

■機内エンターテインメントはパナソニック製もラインナップされている

■第4世代のIFEで足元すっきり

■オーバーヘッドビンの容量も広くなりました。写真はビジネスクラス

■エコノミーのオーバーヘッドビン。手荷物を機内に持込み気軽に海外へというスタイルも可能に

■オーバーヘッドビンのミラーも見やすい位置に

■ビジネスクラスのシートはアップグレードが進んでいますが、いっそう快適に過ごせそう

■窓はエアバスのこれまでの機材で最大。外の景色を楽しむ人が増えそうだ

■LEDライトを採用。調光は搭乗客にとっても到着時に快適に過ごすためには重要です。また、機体の寿命とLEDの寿命はほぼ同じでメンテナンスの必要もなく手間が省ける

■ラバトリー。良いところばかりであえてケチを付けるなら、トイレの快適性を追求してほしい

■ゾーンごとにこまめな空調が可能。脱臭、バクテリアの吸収などに加え、送風でも風が発生しないように工夫されている

■シートごとの空調ももちろん完備

■客室装備のテスト機らしく、「AIRBUS」ロゴが誇らしげ

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