スカイマークは2015年1月28日、19時から開催した取締役会で民事再生手続開始の申立てを行うことを決議しました。すでに東京地方裁判所に申立てを行い、弁済禁止の保全命令、監督命令が発令され、ひいらぎ総合法律事務所の多比羅誠弁護士が監督委員に選任されています。

スカイマークは今後、支援の意向を表明しているインテグラルが主体となり再建を支援します。正式には、東京地方裁判所で手続きを行い、資金支援、収支改善支援、運営支援などを受けることとなります。

これに伴い、代表取締役社長の西久保愼一氏が代表権、取締役とも退任します。代表取締役には、代表権を持つ会長に現在の取締役会長の井手隆司氏が再び代表権を持ち、常務取締役の有森正和氏が代表取締役社長に就任します。井出会長は元ブリティッシュ・エアウェイズの日本地区営業部長で、スカイマークが就航後の1998年12月に代表取締役社長、その後に取締役副会長、取締役会長を務めた後、代表権を持つ会長となっていましたが、2014年6月から代表権は外れていました。

今後、スカイマークは運航を継続しながら、方向性を定め、日本の航空業界で「第三極」として運営されてきた勢力の再建を目指します。