ログイン・新規登録
インフォメーション

FlyTeam サイト内のすべてのページを対象に検索します。

空港、航空会社の2,3レターコードやレジ,シリアルナンバー,機種を対象にした検索です。

FlyTeam ニュースの記事のみを対象に検索します。

成田空港、アメリカのプリクリアランス対象空港に選定 1日40便が就航

© U.S. Customs and Border Protection (CBP)
航空機を降りた後、指紋採取、検査官の質問に回答

アメリカ合衆国国土安全保障省(DHS)は2015年5月29日、日本の成田国際空港を含むアメリカ国外の10空港でプリクリアランスを実施する計画を発表しました。対象の10空港は成田をはじめ、ベルギーのブリュッセル空港、ドミニカ共和国のプンタ・カナ空港、オランダのアムステルダム・スキポール空港、ノルウェーのオスロ空港、スペインのマドリード・バラハス国際空港、スウェーデンのストックホルム・アーランダ空港、トルコのイスタンブール・アタテュルク国際空港、イギリスはロンドン・ヒースロー空港とマンチェスター空港です。

現在、DHS参加の税関・国境警備局(CBP)の担当官が、アメリカ国外の空港でプリクリアランスを実施しているのは6カ国、15空港です。対象はアイルランドのダブリンとシャノン空港、カナダのカルガリー、トロント、エドモントン、ハリファックス、モントリオール、オタワ、バンクーバー、ウィニペグ、そしてアラブ首長国のアブダビなどです。CBP担当官600名がこれらの海外での職務にあたり、2014年は1,600万人が審査、アメリカへ入国しています。

DHSの発表で、プリクリアランスの対象国は15カ国に増加します。今後、DHSが対象となる国、空港と個別に交渉を行い、実施時期を決定していきます。これにより、対象空港からアメリカに到着する場合、航空便はアメリカ国内線と同様に扱われることとなり、手続きが大幅に緩和されます。

成田国際空港などは、1年間にわたり実施されていたプリクリアランスの対象空港の増加には、DHSの発表では世界の24空港以上から応募が寄せられました。この中からDHS、CBPがアメリカへの入国者数の多さ、航空便の状況などから今回の10空港を判断しました。

成田国際空港のアメリカ路線は、ホノルル、ロサンゼルス、ニューヨーク・JFK、サンフランシスコ、シカゴ、シアトル、ダラス、ヒューストン、ニューアーク、ワシントン・ダレス、デトロイト、ミネアポリス、アトランタ、ポートランド、ボストン、デンバー、サンディエゴ、サンノゼ線の直行便があります。日本、アメリカの航空会社に限ると、5社、1日40便、週間280便が就航しています。日米以外も加えると、8社、週300便超となります。

アメリカは、911テロの後、入国審査を大幅に厳しくしたことから、入国手続きに大幅に時間がとられるなど、ビジネス・観光客から不人気となり、航空会社を含む観光・旅行産業がDHCに対応を長年に渡り求めています。

■成田発着のアメリカ路線 (便数は日本、アメリカ企業による運航)
・ホノルル線:JAL、ANA、ユナイテッド航空、デルタ航空、1日7便 (その他:大韓航空、チャイナエアライン)
・ロサンゼルス線:JAL、ANA、ユナイテッド航空、デルタ航空、アメリカン航空、1日5便 (その他、シンガポール航空)
・ニューヨーク・JFK線:JAL、ANA、デルタ航空、1日5便
・サンフランシスコ線:ANA、ユナイテッド航空、1日2便
・シカゴ線:JAL、ANA、ユナイテッド航空、アメリカン航空、1日5便
・シアトル線:ANA、デルタ航空、1日2便
・ダラス線:アメリカン航空、1日2便
・ヒューストン線:ユナイテッド航空、1日1便
・ニューアーク線:ユナイテッド航空、1日1便
・ワシントン・ダレス線:ANA、ユナイテッド航空、1日2便
・デトロイト線:デルタ航空、1日1便
・ミネアポリス線:デルタ航空、1日1便
・アトランタ線:デルタ航空、1日1便
・ポートランド線:デルタ航空、1日1便
・ボストン線:JAL、1日1便
・デンバー線:ユナイテッド航空、1日1便
・サンディエゴ線:JAL、1日1便
・サンノゼ線:ANA、1日1便