イギリス空軍(RAF)は2020年6月9日(火)、第617飛行隊「ダムバスターズ」のF-35BライトニングⅡが初めてイギリス海軍の空母「クイーン・エリザベス(R08)」に着艦しました。
第617飛行隊のパイロット、エンジニアやサポートスタッフはポーツマスで乗艦し、デッキでF-35Bを迎え入れました。第617飛行隊は2021年に運用を開始する空母打撃群の初航海に参加し、「クイーン・エリザベス」や第820海軍飛行隊のマリーンヘリコプターと訓練を実施し、6月末にポーツマスに戻る予定です。
F-35Bは、索敵や情報を収集し、敵の艦船や航空機を探し、破壊や回避する能力を活かし、空母打撃群に貢献します。
第617飛行隊は第2次世界大戦で、ドイツのルール工業地帯に工業用水や電力を供給するメーネ・ダム、エーデル・ダム、ゾルペ・ダムを破壊することを目的として編成された飛行隊です。1943年5月17日(月)に、「チャスタイズ作戦」として反跳爆弾を搭載するために改造した爆撃機アブロ・ランカスターが攻撃、メーネ・ダムとエーデル・ダムの破壊に成功しました。この作戦の功績を讃え、部隊の愛称は「ダムバスターズ」と名付けられました。