三菱航空機は2021年1月8日(金)、エアロリースと締結済みの契約を解消したと発表しました。この契約は、2016年2月のシンガポール・エアショーで発表された確定10機、オプション10機、計20機の発注です。契約解消と同時に、開発が再開した時点で再契約を検討することで両社が合意しました。この契約は、三菱航空機が初めてリース会社と合意した契約でした。

三菱航空機は、エアロリースを「MRJ/スペースジェットプログラムの主要なサポーター」と評し、契約から一連の流れへの理解、さらにリージョナルジェットを支える取り組みに感謝の意を示しています。

エアロリースのジェップ・ソーントン代表は、「可能な限り早期にプログラムを再開できるようチームの成功を願っています」とコメントしています。ソーントン代表は契約発表時にMRJ(現スペースジェット)について「燃費効率、客室の快適さ、環境性能などに優れた取り組み」と開発に期待を示していました。

三菱航空機を傘下に収める三菱重工は次期事業計画で、スペースジェット開発活動について「一旦立ち止まり、この間再開のための事業環境の整備に取り組む」との方針を示しています。エアロリースとの契約解消はこの三菱重工の計画を受けた動きです。