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A321XLR、最重要パーツの中央翼ボックス完成 次工程へ

© AIRBUS
ナントで製造されたA321XLR向け 初の中央翼ボックス

エアバスは2021年4月、エアバスA321XLR型機のセンターウイングボックス(CWB:中央翼ボックス)をフランスのナントからドイツのハンブルグに輸送しました。ハンブルク工場に納入されたCWBは、胴体後部と接合される予定です。CWBは、A321XLRの構造でもっとも重要なパーツの1つで、胴体と主翼をつなぐ中央胴体にあたります。

A321XLRはA320ファミリーと同じ単通路機でありながら、短・中距離ではなく長距離飛行を実現する機体で、最大離陸重量(MTOW)を増やします。このため、CWBのスパー、フレーム、上下パネルなどの部品が強化されています。

また、常設の大容量燃料タンクとして機体後部にセンタータンクを設けます。胴体中央部から後部にかけて、これまでのA320ファミリーと異なる新たな一体型の燃料タンクと、関連する燃料管理システムが設置され、CWBはA321XLRの成功に向けて重要なパーツとなっています。

CWBは通常のA320ファミリーの製造工程でも、早い段階に完成・納品されるパーツです。A321XLR向けCWBの製造では、燃料システムとの相互依存関係、荷重計算に加え、フランス・ドイツ・イギリスでそれぞれ開発が進められている他の構造部品との接合部も調整され、完成に至りました。

ハンブルクでの作業工程は胴体に組み込まれる後部燃料タンク(RCT)への燃料を供給するため、CWBにも燃料システムの部品が追加されています。こうした200以上の改造が加えられ、A321XLRは他のA320ファミリーより12,000リットル多い、最大40,000リットルの燃料を搭載できるようになります。

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