統合幕僚監部は、2021年8月24日(火)と8月25日(水)に推定を含む中国機の東シナ海での特異な飛行を公表しました。2日連続で無人機が飛行した模様です。
8月24日(火)には、初めて目視で東シナ海の海上で無人機「TB001」が確認されました。「TB001」は四川腾盾科技が開発した中国で最大規模の戦闘偵察用ドローンとされ、飛行能力は高度8,000メートルで最大航続距離は6,000キロメートルと言われています。
この機体は全長10メートル、全高3.3メートル、全幅は20メートルとみられ、小型の空対地ミサイル搭載または最大24発の爆弾を搭載でき、通信範囲は3,000キロメートル超とされています。
8月25日(水)には、中国 Y-9情報収集機、Y-9哨戒機、BZK-005無人機がそれぞれ1機ずつ、計3機が宮古海峡を往復する飛行を実施しました。無人機の「BZK-005」は2018年4月にも確認されています。
公開された飛行エリアは尖閣諸島とも離れ、領空侵犯はありませんでした。ただし、日本近海での日米、または空母「クイーン・エリザベス」のアジア展開に伴う情報収集、または情報収集能力の調査行動とも想定されます。いずれの飛行にも、航空自衛隊が戦闘機を発進し、対応しました。