イギリス空軍は、2022年までに退役させるブリティッシュ・エアロスペース製造のBAe-146型2機を博物館に寄贈すると発表しました。この2機は、エリザベス女王やチャールズ皇太子などイギリス王室向けに運航し、日本にも飛来したことのある機体です。展示される博物館は、ダックスフォード帝国戦争博物館とサウスウェールズ航空博物館の2箇所です。
BAe146は、ノースホルト空軍基地に編成されている第32(ロイヤル)飛行隊が運航し、王室メンバーをはじめ、政府高官、国防省職員の公務移動時の輸送支援を主な役割としてきました。このBAe-146は、2021年3月に策定されたイギリスの国防計画で老朽化と国防予算の削減を理由にBAe146の退役が決まりました。
4機のうち、博物館へ譲渡される2機は、1986年4月に導入した「ZE700」、1986年7月に導入した「ZE701」の2機で王室向けの運航を担った機体です。残る2機は民間航空会社から購入し、2012年に導入した「ZE707」と「ZE708」の2機は、民間へ払い下げられます。イギリス空軍は4機とも近く、新たな所有者の下に旅立つと公表しています。