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オランダ控訴裁判所、スキポール国際空港 発着数6万便削減 認める IATA「失望している」

© FlyTeam ニュース
アムステルダム・スキポール国際空港

KLMオランダ航空(KLM)と国際航空運送協会(IATA)は2023年7月7日、オランダ控訴裁判所が下した、オランダ政府の主張を認める判決に対する声明を明らかにしました。この判決により、現時点では冬ダイヤ以降のアムステルダム発着便の削減が求められる事態となります。

オランダ政府は2022年6月、環境問題等の観点から首都 アムステルダム・スキポール国際空港の発着便を、2024年の末までに50万便から44万便へ段階的に削減することを表明。今回の裁判はオランダ政府の表明を受け、KLMが主導し撤回を求めて提訴していたのが始まり。2023年4月の判決では「EUの規制に従った検討がされていない」と、KLM側が勝訴していましたが、これにオランダ政府が提訴した今回の控訴審で一転、政府側の主張を認めました。

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アムステルダム・スキポール国際空港

KLMはこの判決に対し「遺憾であり対応を検討中」とし、IATAも「失望している」とコメントしています。また判決では、便数削減の時期や手法などが明らかにされておらず、KLMとしてはこの影響は現時点では不明としています。

またKLMは、次世代機の導入など騒音低減航空機の運用、騒音軽減運航、夜間飛行制限など、「Balanced Approach (バランスド・アプローチ)」と呼ばれる騒音・環境問題への対策をすでに実施。CO2の排出量削減も実現できるとしています。IATAも、「この問題に対し、最も効果的で世界的に認められた最善手段(バランスド・アプローチ)に戻るよう求める」とし、欧州委員会(EU)やオランダ政府と協議を続ける考えを示しました。